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100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第四章「胡散臭い宗教ほど、面倒なものはない」
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□2.5…おねだん以上にとり…と言ってる裏で激戦だったり


PV24万突破♪




-零奈視点-


「ほらほら!博麗の巫女が私なんかに押されてるんじゃないわよ!!」


「くっ…!!」


私の策は順調、しかし予想以上にあの神奈子(おばさん)から貰った力は強いようで、能力という点を差し引いても私が有利な状況みたい。


もうあの娘の巫女装束はボロボロ。


動きにもキレがないし、私が本気で殺そうと思えば殺せる状態だ。


でもやらない。

弄ぶつもりはないけど、これが私の使命だから許してよね。


「そこの魔法使いとスキマ妖怪!このままじゃお友達が死んじゃうわよ!」


…まぁ、スキマ妖怪に関しては攻撃手段がほぼ皆無だから防御に回るしかないんだけど、その肝心の防御手段が私には全く効果がないんだから木偶の坊状態。


故に魔法使いさんが頑張るしかないんだけど…


「くそっ!キリがないぜ!」


最初『弾幕はパワーだ』なんて言ってたのに、その弾幕で私に傷一つ付けられないなんて拍子抜けだわ。


…本当は傷付いてるんだけど、それが能力で帳消しになってるんだから結果的に傷一つ付いてない。


「そろそろ御仕舞いにしようかしら…!!」


腕をそれぞれ魔法使いと巫女に向ける。


「壊死『インジュアリアクシデント』」


黒い光が伸びる。

当たればただでは済まない…


「させないわ!」


あら、やっぱりスキマで消えた。


…ん?作戦会議?

良いでしょう、時間は少しあげましょうか。




「…霊夢、魔理沙、此処は退くわよ。このままじゃ間違いなく私達は負ける…」


「いや、1つだけ手段はあるわ。『あれ』を使うしかないでしょ、紫。」


「『あれ』は負担が大きすぎる…!それに、今の貴女じゃ…!」


「もって2分ね。でもその2分で仕留めれば良いわ。相手が無敵だと言うなら、こちらも無敵になるだけよ。」


「…場合によっては貴女を無理矢理連れていくわよ?それでもやるの?」


「やるわ。…紫、魔理沙、援護を。」


「…やれやれだぜ。」

「無理はさせないわ…!」




仕掛けるな。


ならばこちらも仕掛けますか。


「来なさい、博麗霊夢!」


「ええ…行くわ。






貴女を倒してね!」


「!」


何か来る!?


「博麗が奥義、貴女に見せてやるわ!奥義…『夢想天生』…!!」


何だ!?霊夢の身体が光っている…!?


「余所見をしてるなんて余裕、ないわよ!」


な、何時の間に距離を詰めた!?


距離はあったのに…!


「ぐはっ!」


腹部のど真ん中、人間の急所の1つ…鳩尾を的確に突かれた。


急所に攻撃するなら速さも威力も関係ない…確実に痛手になるからだ。


少し足が宙を浮いたが、私は体勢を立て直す。


酸の味が口腔に広がる…気持ち悪い。


しかし、確かあの神奈子(ばばあ)は『夢想天生は弾幕による攻撃』なんて言ってたはずだが…


「物理攻撃なんて聞いてないわよ…!」


正直な話、予想外だ。


「そりゃそうでしょ。この『夢想天生』は試作型…この技はレナと紫と、参考にさせてもらった紅魔館の門番(美鈴)にしか見せてないもの。今、この技に無理矢理にでも名を付けるとしたら…」


霊夢は再び拳を構える。


「『夢想天生・(タオ)』」






-レナ視点-


「うわっ、人間!?」


そして滝の向こうに消えた誰か。


声からして女性、さらに住んでいる場所からしてきっと彼女は妖怪の可能性が高いが…


それにしてもかなりビビってたな、今。


「にとり、私が居るから大丈夫です。」


「ふぇ?椛?」


恐る恐る滝の水から顔を出す女性…もとい少女。


暫く俺達を見渡し、彼女は口を開いた。


「なぁんだ、椛が居るなら安心だ。で、どうしたの?」


「…にとり、貴女の…いえ、『貴女達』の力を借りたいの。」


するとにとりとか言う少女は不敵な笑みを浮かべ、答えた。


「へぇ…それは面白そうな話だねぇ。来なよ。話だけは聞いてみるよ。」






滝はなんと見てくれだけで、当たっても濡れたりしない。


滝の向こうにあったのは、冷たい鉄の道であった。


「…気になるかい、人間?此処は技術の結晶の源となる場所…『日々此研究(ひびこれけんきゅう)』、先人はそう言っている。」


こっちだよ、とにとりに言われ、俺達はとある部屋に入った。


「さて、あそこにモニターがあるわけだが…あれに映ってるのが我々の技術の一部だよ。」


指差された先のモニターを見ると、工事見学で見るようなベルトコンベアに小さな何かが乗せられ、運ばれていく。


「今は大量生産の時代だ…より良い技術により生まれたものをより多くの人々に活用してもらう…これ程技術者にとって嬉しい事はないよ。そして、それを快く認めてくれたあの人達にも感謝だ…」


「あの人達?」


「八坂神奈子。」


「なっ…!?」


まさか既に繋がっていたのか!?


「どうしたんだい?そんな怖い顔をして。そういえば椛、話って何?」


「その八坂神奈子の事よ…貴女達にとっては救世主かもしれないけど、私達にとっては害悪でしかない。博麗霊夢が殺されそうになったのよ。」


「え?」


にとりの顔が変わる。


「やはり知らなかったのね…嘘だと思うなら調べてみても構わないわ。」


「…いや、その必要はないよ。今情報が入った、どうやら本当みたいだ…そんなことをした以上、提携は切るべきだ、それは解る、解るんだけど…」


にとりの顔が暗くなる。


「資金繰りがきつくなる…八坂神奈子からはかなりの援助を受けていた…それが絶えるとなると、此処を引き払うしかない…」


すると、とんでもないところから助け船がやってきた!


「仕方がないな。」


声がして、俺達は声の方向に振り返った。


「…君は…?」


らぐなさんだ。


「本当なら頼むつもりはなかったんだが、ツテがないわけじゃない…奴に頼んでみるか。」


口笛を吹くらぐなさん。







「ども♪呼んだ?」




ちょっとした解説。


霊夢のオリジナルスペカ『夢想天生・道』について。


本来の夢想天生は無敵+無意識下の弾幕カウンターなんですが…


今回のスペカ『夢想天生・道』は無敵+有意識下の格闘によるラッシュです。


その分オリジナルの夢想天生より持続時間は短く(オリジナルは半永久、しかしこちらはもって15分)、しかし火力はあります。


詳しい説明は次回及び感想で質問があればそこで…




というわけで次回

「□3…災厄の身代り」


お楽しみに!

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