表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第四章「胡散臭い宗教ほど、面倒なものはない」
100/123

□2…にとりメカ開発所

100話、100話、100話っわ~!


と言うわけで100話目です、やったね!

ー加藤視点ー


「あ、貴女は…!?」


正直私は、彼女が現れるとは全く考えていなかったのです。


妖怪の山でも会うのは珍しい人物…






イヴェリア・ノスフェル。






一部の妖怪からは、『妖怪の山の裏番長』なんて呼ばれている。


「余り会わないのに、よく私の名前を覚えていらっしゃいましたね…イヴェリアさん。」


「人間ならまだしも、同じ妖怪なら名前を覚えなきゃ失礼でしょ?」


「光栄ですね…まさか裏番長に名前を覚えて頂けたとは。」


「裏番長なんてやめてよ…私はやるべきことをやってるだけだわ。あ、萃香に用があったの?」


「ええ。彼女にも起きて話を聞いてもらいたいのですが、この様子ですので…」


もう一度私は萃香さんを見る。

さっきと変わらず眠っている…まぁ数分しか経ってないから、変化がないのは当たり前なのだが。


「私に任せて。萃香!お酒持ってきたわよ!」


「マジで!?」


ガバッと起き上がる萃香さん。

やはり裏番長は凄いと改めて思った瞬間であった。


「早速飲むぞ〜!」


「待って萃香。飲む前に話を聞いて。」


「うん?なんかあったの?」


まるで親子だ…親が子をあやすみたいな感じがする…。


「最近、近くに神社が出来たって知ってる?」


「神社?そんなの出来たの?凄いねぇ!」


「ただ出来ただけなら良かったんだけど…なんか良い噂を聞かないの。事情はよく解らないんだけど…」


「イヴェリアさん、此処からは私が話します。つい先程、博麗霊夢が殺されそうになりました。」


『!!』


さっき私が取った表情ときっと同じ表情を二人は取る。


それもそうだ…彼女が居なければ、幻想郷の存続に関わる事件になる。


萃香さんの表情が急に変わる。

この眼…本気の眼だ。


「詳しく話を聞かせて貰いたいね、加藤。やった奴は誰かい?」


「私もつい先程聞いたので話の全体は解らないのですが、その神社の関係者…というのは間違いないようです。」


「誰から聞いた?」


「よく妖怪の山に入る彼です。不死じゃない方ですよ?」


誰の事か解って貰えたようだ、萃香さんは「むぅ…」と少し考え、口を開いた。


「信憑性は高いね…イヴ、どうする?私的には今すぐにでもその神社とやらを壊したいんだけど。」


「相手の戦力が解らない以上、下手に出たら駄目。まずは戦力の把握…最悪、この山の過激派が全員敵に回るんだから、下調べをしなくちゃ。」


「でも…!!」


萃香さんが語気を強めたが、イヴェリアさんがそれを制する。


「萃香の言いたい事も解るわ。『もたもたしてたらさらに事態は悪化するだけ』でしょう?それも確かに言えるわ。だけど、仕掛けるのは萃香じゃない…私よ。」


「なんで!?」


「私の存在は萃香ほど広く此処に伝わってない。それを逆手に取るわ。私が神社に殴り込みに行けば、皆は私をどう見る?」


「…あ!!」


そう言うことか…!!


「そう、皆は私を見たことがない奴と捉える。そして皆はその神社の関係者…幹部と言ってもいいでしょう…ないし萃香とコンタクトを取るはず。そこを叩くわ。

一瞬の気が緩む瞬間…そこを突けば、相手には一番の被害を与えられる…」


「そっか!イヴはそれを考えていたんだね!」


「だから萃香、貴女は集められるだけの戦力を集めておいて。私がまず仕掛けるから。加藤さん、貴方からも他の妖怪達に援護を要請して頂けるとありがたいわ。」


「解りました。」


「忙しくなるわね…人形達を準備しなくちゃ。」











-レナ視点-


俺達はあれから烏についていき、小さな小屋を見つけた。


そこには1人、妖怪がいた。



犬走椛。


彼女は山に異常がないか監視をしていたようで、俺達をずっと見ていたらしい。


…って何処から見てたの?


「あぁ、失礼しました。私は一応、視力だけは良いんですよ。」


どうやら椛の能力、『千里先まで見通す程度の能力』の影響らしい。


椛が「向こうにも小屋があるのでそっちに行きましょう」と言うので、俺達は椛に付いて行く。


「それにしても、貴方達お二人は解るのですが、なぜ冥界の管理人と紅魔館の下っ端が居るのでしょうか…?私にはどうしても解らないのです。」


「下っ端って何!?実際そうだけど!」


「私は呼ばれただけよ~。」


「…そうですか。では早速ですが、貴方達にはこの後、ある人の所に行って欲しいのです。」


「ある人?」


「ええ。皆様もご存じのとおり、妖怪の山(此処)に住む妖怪達は二つの派閥に分かれています。

まず一つは『妖怪こそが全ての生き物の頂点、人間は隷属(れいぞく)させるものだ』と考えて騒ぎを起こす者達…『過激派』。

それに対し、『妖怪も人間も自然から見れば同列の存在なんだから、お互い助け合っていこうよ』と考え、穏便に暮らそうとする者達…『議論派』。

この二つの派閥は今の今までたびたびぶつかる事がありました。…ですが、今回の騒動…守矢神社による博麗霊夢殺害未遂事件、これを機に事態は大きく動き出しました。

過激派が守矢神社側に付き、今度こそ博麗霊夢を殺そうとしています。」


「それは物騒だわ~。」


「他人の命を取ろうと思えばすぐ取れる人が何を言っているのやら。とにかく、このままでは議論派も動かざるを得ません。そこで私達はある手段を取る事にしました。…中立派を味方にします。」


「中立派?そんなのが居るのか?」


「ええ。『河童』…彼らはどちらにも付きませんでした。ですが、此処が戦場になる可能性がある事を伝えれば、あるいは…」


「河童は住処を守るって言うらしいしね。住処が戦場になるって言ったら流石に動くでしょ。」


「…だと良いのですが…それにしても、紅魔館のメンツは引きこもりが多いと聞きましたが、意外に知識は偏っていないんですね。」


「…レナ、全部終わったら奴をぶっ倒していいかしら?」


「待て、大体ああいう情報は全て編集長がソースだ…倒すなら編集長を倒してくれ。レナに聞いても困る。」


「…解ったわ、我慢する…!」


そうこうしている内に…


「着きました。此処が河童の住処…いや、研究所と言った方が正しいでしょうか。」


え…滝なんですが、此処…


「大丈夫です、あれは見せかけなので、勇気を持って突っ込んでください。」


滝に突っ込めと!?





「うぅ~、籠ってたから身体カチコチだよぅ~、ん?」


あれ、滝の向こうから誰か出てきた。

次回予告。


滝の向こうから出てきた人物とは!?


そして零奈vs霊夢!戦いの展開や如何に!?


というわけで次回


「□2.5…おねだん以上にとり…と言ってる裏で激戦だったり」


お楽しみに!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ