↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100万回死んでも生き返りますが、何か?  作者: らぐな。
第一章「紅魔異変でレッツコンティニュー」
1/123

今考えてみれば、これから俺の物語が始まったんだな

今回はコメディーじゃないですよ?


それでもよろしければどうぞ。


駄文なのは相変わらずです。


2011,6/16,一部修正しました。

俺は今、なんか大変な大役を任されてしまったんだ。


「ごめん…私の代わりに、行って。」


一体なんでこうなったのか、とりあえず簡潔に思い出してみることにする。






俺は彩埼 玲奈(さいさき れな)。皆からは「レナ」って呼ばれている。

女の子らしい名前だが、男だ。

どうしてこんな名前にしたのか母に聞いてみた所、「女の子っぽい感じだったからー(はぁと)」となんか適当感溢れる回答だった。


ちなみに母は女優だ。しかし、女優にしては仕事が少ない感じがする。夜に放送されているドラマ(今の時期では週2回出てる、もちろん放送局は異なる)にも母は出ているのだが、連続ドラマにも関わらず、いっつも家に居るのだ。…撮影とか忙しくはないのだろうか。


父は歴史を研究している。なんでも、この世界には「パラレルワールド」というものが存在していて、

父は「仮に戦争が起きなかったらどうなっていたか」とか、「仮に海底遺跡があったらどうなっていたか」とか真面目に考えている。…と力説していた。

それだけではなく、歴史から得た史実を科学的に考察していて、父の本は飛ぶように売れている。…今、この瞬間にも。


このままでは永遠に回想シーンから抜け出せなくなるので、話を進める。

俺はとある私立高校に通っている。高校2年、そろそろ進路について考え始める時期だ。

俺はとりあえず大学行って、父と同じ道を志すつもりだ。


そんな風に考えていたある日、異変が俺を襲った。


俺はいつもの通り、学校から家へ帰っていた。

駅の改札を通って、ホームへ。

電車は後2分で来るらしい。俺は鞄から読みかけの本…アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を取りだし、しおりを(はさ)んだページを開いた。


『まもなく、⑨番線に電車が参ります。危ないですから…』


そろそろ来るな。俺はページの文字を読み始めようと、視線を本に向けようとした、その時。

視界の端に、何かが線路に落ちるのを見た。

気のせいだろう…どうせ落ちたとしてもゴミか…そう思ったが、直後の悲鳴で事態を理解する。


「ゆかり!」


どうやら子どもが線路に落ちた…って、あれ⑨番線じゃねぇか!

もうすぐ電車来るぞおい!


俺は本と鞄をかなぐり捨て、線路に飛び降りる。


「危ないぞ、君!」


サラリーマンっぽい服装の青年が俺を呼びとめるが、そんな事はどうだっていい。

俺は線路に倒れてる幼い女の子をホームの真下、緊急用の避難スペースに無理矢理押し込む。

間に合った…女の子は大丈夫だ!


「危ない!」


え?


振り向けば、電車が目の前に。



「一名様、幻想の世界へごあんな~い♪」



と同時に。

俺は「落ちた」。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


模型でしか見たことのない電車の底が、どんどん遠ざかる。

代わりに見えてきたのは紫色の不気味な世界。

眼、眼、眼。

無数にある眼が、俺を嘲笑(あざけわら)うかのように直視していた。

その眼の中を落下しながら、ふと冷静になった。

…俺、どこまで落ちるんだ?


ここで物理の話をしよう。

物体が真下、つまり鉛直方向に落下する時、落下距離yを表す式は

y=1/2gt^2(2分の1gtの二乗)

ここでgは重力加速度、tは落下時間だ。

ここは何処かさっぱり分からないが、地球だと仮定すれば重力加速度gの値は9.8だ。

で、さっきから少なくとも10秒以上はこのままの体勢で落下し続けている。

こんな思考が出来るくらいだからな。

というわけで、少なくとも俺は490メートル落下していることになる。空気抵抗は抜きにして、だ。

当然、今も落下し続けているため、もうとうに500メートルは落下しているだろう。


さぁ、俺は何処まで落下する?

このまま行けば俺は間違いなく死ぬ。

最後に、何処まで落下したのか知りたい。

そうして、落下秒数を数えていた。

28…29…30…

32秒を過ぎたあたりか、急に視界が晴れた。どこかに出たらしい。日の光が俺に突き刺さる。


俺はそろそろ死を悟った。

下を向いた事で解ったが、地面が近付いているからだ。

耳にびゅうびゅうと音が響く、それはこれが「現実」だと俺に突き付けていた。


ふぅ…もう見える景色も見えなくなる訳だ。

俺はそっと、眼を閉じた。

近付く死に、俺は大手を広げて歓迎しようとしているのだ。


我ながらかなり勇気のある行為だと思う。って人生最後の思いってこんなにしょぼいのか!?

もっと走馬灯とかそんなもので『死にたくない』と思うのが普通だろ!?なんでこんなに冷静なんだよ、俺!?


が、もうすぐ死ぬ訳で。

深呼吸で頭を落ちつける。






迫るその時を、俺は待った。








ぐしゃり。







意識が、途絶えた。















ところが。

俺は目を開けてしまった。

見慣れない天井…木造だと一目見て解る天井。


此処は…天国…なのか。


にしては風景がリアル過ぎる。

天国と言えば、何処も明るくて、周りに天使がいて、神様もいて、雲の上で…というイメージだが。

天井がある時点で、何かがおかしい。此処ホントに天国?


「あ、気付いた。」


誰かが、俺を見て笑った。

小豆の色をもう少し薄めたような瞳に、頭に乗る大きな朱色のリボン。

黒…というのか焦げ茶というのだろうか…そんな色の長い髪が、俺の頬をなでる。

紅白の明らかに巫女さんだろと言わんばかりの服。なぜか腋が露出している。


「大丈夫?あなた、随分ボロボロだけど。」


随分…ボロボロ…?

動こうとした瞬間、全身に電流のように痛みが走った。



「あなた、骨を沢山折ってるわ。なんでそれで生きてるの?ってくらい。とにかく、動いちゃ駄目。」



これが、俺と彼女の出会いだった。

感想とか要望などありましたらどうぞ!


次回予告「博麗という少女」


お楽しみにー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。