第38話、ドラゴンを召喚する
その晩は王宮に泊まる事になり、アネット王女が部屋に案内してくれた。
部屋に入るとアネット王女が。
「ボロニァ帝国が攻めて来たらこの国は滅ぼされるわね。多分、王族は処刑され多くの国民は奴隷にされるでしょう。私は殺されるか生かされる場合は性奴隷にされるわ。だから負けると決まった時は自殺するわ」
俺は今の状態ならボロニァ帝国に奇跡でも起きない限り負けるのでアネット王女に反論できなかった。
今の状況を考えたならサンビア王国には海軍はなく、ボロニァ帝国軍は抵抗される事もなくボルトン男爵領に5万の大軍を上陸させるだろう。
折角作った塩田、農地などはボロニァ帝国に取られて領主の俺は多分、殺されるか奴隷にされるかも知れない。
アネットが涙を流し俺に抱きつき泣いているのを俺は優しく抱きしめる事しかできなかった。
アネットが部屋を出て行くと、やはり戦争が起きた時の事を考えてしまい、ボロニァ帝国軍が侵略するのは1年後みたいだが作戦でもっと早まるかもしれない。
今から兵士を募集しても戦える様にするには訓練の時間が短く、ボロニァ帝国軍に戦いを挑むのはライオンに蟻が戦いを挑むに等しく、踏み潰されるだけで無駄な抵抗だ。
俺には召喚魔法があるので魔獣を召喚して戦えば良いと考えたが、相手は5万の大軍で無駄かも知れないが久し振りにステータスを見てみた。
名前 マリュウス・ボルトン
アマリア女神の加護持ち
称号 異世界からの転生者
性別 男
年齢17歳
レベル 99
魔力量 ∞
スキル
召喚魔法、
魔力量の多さで召喚出来る物が変わる。
召喚可能なもの。
作物
トマト、キュウリ、ナス、キャベツ、カボチャ、大根、稲、他知っている作物全部
道具、武器
鍬、スコップ、鎌、小型耕運機、魔法剣(どんな物でも斬れる)ソーラパネル付きの電気トラック、魔法指輪(思った魔法を使える)ソーラパネル、パソコン、洋服
魔獣、動物
スライム、モグラ魔獣、鷲魔獣、ゴーレム、豚、牛、オセロ世界の守護獣、黒ドラゴン
ビックリした!
何とレベルが99で魔力量 が∞(無限)で、オセロ世界の守護獣、黒ドラゴンを召喚出来るみたいだ。
部屋の外のテラスに出て守護獣、黒ドラゴンを召喚してみた。
今晩は暗闇なので何も見えないが、突然、目の前の上空に何かが現れて。
「此の世界の守護者の私を呼んだのはお主か? 」
内心怖くてビビッたが俺が主人になるので威厳を持って。
「俺が召喚した黒ドラゴンか。召喚に応じてくれて礼を言う」
「ふむぅー、まだ子供ではないか。私を使い魔に召喚するとは良い度胸だ。気に入らなければブレスで焼き殺すが良いか? 」
俺は前世の老人の言葉で。
「覚悟の上だ。わしは、見た目はまだ若いがこの世界と違う世界で99歳まで生きた記憶があるので実年齢は116歳だ」
「ワッハッハッハー! 116歳など千年以上生きている私から見れば一瞬だ。お主のステータスを見てもよいか? 」
勝手に見れば良いのに断ってから見るとは意外と礼儀が良いので。
「勝手に見てくれ」
俺のステータスを見てドラゴンは俺のいるテラスに近づき姿を見せた。
その姿は大きく威厳があり、美しく、色は黒く、体長は30mくらいあるので、余りの恐怖に逃げ出したかったが何とかその場に留まっている。
するとドラゴンが人化してテラスに降りて来て、それまでは念話だったが普通の言葉で。
「貴方はアマリア女神の加護持ちで異世界からの転生者だったのね。それに魔力が無限で私の御主人で番に相応しいわ」
人化したドラゴンは女性でそれもこの世の人間と思われない妖艶な絶世の美女で驚いた。
待てよ! 確か番に相応しいと言う事はドラゴンと俺が夫婦になるのか?
いくら異世界とは言え、あり得ない!
ドラゴンが俺の考えを見透かしたのか。
「心配するな。番になるのは私の住んでいる此の世界の異次元の世界なのでこの世界では今まで通りに生きれば良い。それより私に名前を付けてくれ」
結局、俺は此の世界の中にある世界でドラゴンと番にならないとこの国を救えない見たいだ。
ネーミングのセンスのない俺は考えて言ったが却下されて、見た目を日本語で言い女なので。
「黒龍姫ツバキでどうだ。意味は黒いドラゴン王女ツバキは花の名前だ」
「気に入った。それにしよう、此れからツバキと呼んで下さい」
いや~、 ネーミングは難しいが、やっと黒龍姫ツバキに決まって良かった。




