重そうな過去背負ってるヒロインってコト!?
「・・・ぇ。ねぇ。起きてってば。」
誰かに呼ばれた気がした。
「っん!」
自分でもよく分からない声を出して起きた。見えた景色は・・・青空。
「え、どういう・・・」
起き上がって辺りを見ると、壁も無い。
「ふふふ。ついに僕の願いが天に通じて、学校そのものを消し去ってくれたのか。」
「そんな訳無いじゃない。バカじゃないの?」
後ろから掛けられた声に振り向くと、そこには見知らぬ女性が居た。
「おはよう、新入りくん。」
聞き慣れないその言葉に僕はまた思考する。
「そうか、僕は身長を縮める薬を作ってる某真っ黒い組織に拉致されて・・・」
「あなた、さっきから本当に何言ってんの?」
・・・仕方がない。僕は、目の前の女性にあらゆる事を素直に聞くことにした。
「ここは、なんなんですか?」
「はぁ。やっとまともな会話がスタートするのね。」
「失礼な。僕は、少し長めな妄想癖があって勉強が手につかず、ゲームと漫画に日々を浪費しながらも赤点を回避する天才ですよ?」
「典型的な不真面目陰キャ?」
おかしいな。そこそこ凄い事してた自負はあったし、少しくらい褒めてくれても良いんだけど。でも、舐められたままは嫌だ。
「いえ5月に暴力沙汰で停学食らってます。」
「なかなかにアグレッシブ!普通に関わっちゃいけないタイプの人だった。」
事実しか話していないのに、どんどん評価を下げられている気がする。
「重ね重ね失礼ですね。でも僕に関わっていたくないのなら手短に教えてください。ここはどこですか?」
「・・・その問いに完全に答えるのは難しいわね。」
「何故でしょうか。」
「それは、この世界が・・・実体を持たないから。」




