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妄想世界解放戦線989  作者: 一季 巡
第一章:転移編

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3/21

重そうな過去背負ってるヒロインってコト!?


 「・・・ぇ。ねぇ。起きてってば。」


誰かに呼ばれた気がした。

「っん!」

自分でもよく分からない声を出して起きた。見えた景色は・・・青空。

「え、どういう・・・」

起き上がって辺りを見ると、壁も無い。

「ふふふ。ついに僕の願いが天に通じて、学校そのものを消し去ってくれたのか。」

「そんな訳無いじゃない。バカじゃないの?」

後ろから掛けられた声に振り向くと、そこには見知らぬ女性が居た。


「おはよう、新入りくん。」

聞き慣れないその言葉に僕はまた思考する。


「そうか、僕は身長を縮める薬を作ってる某真っ黒い組織に拉致されて・・・」

「あなた、さっきから本当に何言ってんの?」


・・・仕方がない。僕は、目の前の女性にあらゆる事を素直に聞くことにした。


「ここは、なんなんですか?」

「はぁ。やっとまともな会話がスタートするのね。」

「失礼な。僕は、少し長めな妄想癖があって勉強が手につかず、ゲームと漫画に日々を浪費しながらも赤点を回避する天才ですよ?」

「典型的な不真面目陰キャ?」

おかしいな。そこそこ凄い事してた自負はあったし、少しくらい褒めてくれても良いんだけど。でも、舐められたままは嫌だ。

「いえ5月に暴力沙汰で停学食らってます。」

「なかなかにアグレッシブ!普通に関わっちゃいけないタイプの人だった。」

事実しか話していないのに、どんどん評価を下げられている気がする。

「重ね重ね失礼ですね。でも僕に関わっていたくないのなら手短に教えてください。ここはどこですか?」

「・・・その問いに完全に答えるのは難しいわね。」

「何故でしょうか。」



「それは、この世界が・・・実体を持たないから。」



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