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妄想世界解放戦線989  作者: 一季 巡
第一章:転移編

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12/21

旅立ちの前に(恒例のおふざけタイム)


「つまり、学園に行けば属性魔法が覚えられる、という事ですか?」

「蓋然性は高い。特に、君みたいに精神(メンタル)が多い人は。」

「行くしかねぇ!ちなみに師匠は?」

「そこの卒業生だよ?まあその前から6属性使えたけど。」

「現実は残酷だった。」

でもほぼ確定で属性が手に入ると思えば・・・行くか。

「可哀想だから行きはついていってあげる。」

「ありがとうございます!今はあなたに縋るしかない。」

「今はって何?」

「そのうちあなたより強くなります!」

「その頃には私もう死んでると思う。」

「何でそんな自信しかないんだよ!もうちょっと励ましてくれても良いでしょ、師匠なんだから・・・。」

「全く、君は。都合の良い時だけ師匠扱いか。」

「当たり前じゃないですか!」

「・・・私何でこいつ弟子にしたんだろ。」

馬鹿な会話も済んだところで。

「師匠は何してた人なんですか?」

師匠が目線を向けてきた。

「何してた、とは?」

「そのままの意味です。魔導師、とか魔女、とか詐欺師、とか。職業的な奴ないんですか?」

「最後のは聞き流してあげるよ・・・。そうだな、強いて言うなら役人かな。」

エリートかぁ。別に羨ましくないけど。本当に羨ましくなんてないけど。

「役人?」

色素魔導師(エレメンタル)と呼ばれる人たちの事よ。私はその助手として彼女らの内一人の仕事の補助をしていたの。」

やっぱりおるんかいエレメンタルなんたら。古今東西厨二病ってのは変わらないらしい。なんだか特大ブーメランが刺さった気がす・・・いや、しない。しないったらしない。

「僕はどうやったらなれますかね。」

「色素魔導師っていうのはこの世界に来た瞬間から、色の名を冠する属性を持っていた人たちから選ばれるの。前提から無理。」

別に悔しくなんて・・・もういいや、悔しい。他人の才能が憎い。

「そんな君に少しでも戦える選択肢を増やすのが、魔導書なの。」

なるほど、つまり。

「師匠、今から出発しましょう。」

「そういうと思って支度はしてあるよ。」

「師匠!」

心の底から感謝した。

「でも今日は寝ようね。」

「・・・はい。」

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