いざ、学園へ
師匠に妄想世界という名の現実を聞かされた後。
僕は思い詰め・・・る事も無く、別に何も変わらなかった。
魔法も元々教えてもらうつもりだったし、属性が手に入らないのは才能のせいだ。
そんな日々が続き気づけば3日。
「師匠いい加減この自爆テロみたいな技以外も教えてください。」
「君には身体強化と精神暴発しかない。」
「師匠は属性いくつでしたっけ?」
「7属性。」
「大丈夫ですか?なんかの意地悪されてません?本名を邪推してたのは謝ります。だから教えてください。」
「そんな事されてたの私!?」
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そしてこの世界に来て10日目。
夕食の時に師匠が話し出した。
「このところ毎日私が詐欺師扱いされてるから教えてあげよう。お弟子君、確かに基本属性以外の属性というのも存在する。」
ため息を吐いて、話し続ける。
「でもね、習得はめちゃくちゃ面倒。何万種類とある属性から適正属性を見つけ出してその魔導書を読み通さなくちゃ。しかも魔導書そのものも貴重だ。」
否定的な意見の師匠に尋ねる。
「じゃあどうすれば良いんですか?そうやって話題に出すということは、やりようがあるのでは?」
「ご明察。君には学園に行ってもらう。」
初耳だった。
「そんなものまでこの世界にはあるんですね・・・。」
「この世界で最も確かな場所とも言われているよ。」
この数日で聞いたこの世界の常識の一つに、「人々が覚えているものしかこの世界では存在出来ない」というものがあった。つまり・・・
「この世界における最重要施設の一つ、という事ですか?学校が?」
頷いた師匠はこう言った。
「あの場所には、現在この世界の住人が発見した、ほとんど全種類の魔導書が保管されているの。」




