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61/82

61 データ①

「とまぁそう言うわけで、ルシウスのサーバールームに潜入して情報を取って来る依頼がある」

新興産業の佐々木はノートパソコンを見せてきた。


「ルシウスってお綺麗な企業区画にあるデカいビルの?」

「そう、さすがに知ってるよな」


「サーバールームまでどうやって入り込むの?」

みまの質問に佐々木が答える。


「こん中にはあそこが雇っている警備会社の制服と端末が入っている、端末にはIDが入っているがデタラメだ、IDチェックを受けた時点で御用になる、それとデータ量が多いからこのハードディスクにダウンロードするから時間もかかる」


「むちゃくちゃな依頼じゃないの、そんなの成功するわけないよ、それにあそこは武装警備員がいるからつかまった場合殺されちゃうじゃない」

みまは佐々木の提案に文句を言っている。


「ふっふっ、そりゃまぁ3-4ヵ月も寝かせている案件だからな、ダメ元で言ってんだが、それならほかに・・・」


「いいよ、やるよ、ただし俺がどうやったか絶対に聞かないこと、全て俺に任せること、そこの服なんかはいらない、ハードディスクだけ欲しいあと、サーバールームの端末のパスは」

俺がそう言うと佐々木は袋からメモ書きを出して渡してきた。


「紙切れ一枚かよ・・・アナログだなぁ」

「この情報化社会ではアナログな方がかえって使いようがあるのさ」

佐々木は椅子にふんぞり返ってそれらしい台詞を吐いた。


SUVでコテージまで向かう中で、助手席のみまが話しかけて来た。

「ねぇ、侵入とかは開錠のスキル、侵入は透明になれるから簡単な仕事だと思うけど、何カ月も寝かせていた案件をあっさりこなしたら変に思われない?」


「佐々木はすでに変に思っているよ、依頼を受けたこともどうやったか聞かないと釘を刺したこともだ、まぁだから2週間後位に取り掛かって、さすがに時間がかかりましたよってポーズを見せることにする」


「その間はどうするの?」

「今回の案件は内容が難しいから普段の10倍以上の金を提示してきたから余裕がある、だから熱海でも伊豆でも行って適当に温泉宿巡りでもするか?」


「やった!温泉だ!」

「玉田の食材からも解放される!」


「イエーーーイ!!」

みまが手を差し出してきたので、それに答えて手を軽く叩いた。



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