表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

59/82

59 裏切り③

ヤクザの拠点になっている廃校舎を裏手の森から攻めて乗り込もうとした俺たちだったが、そこには地雷が仕掛けられており、PMC隊員たちの間に緊張が走っていた。


(探索スキルに危険物発見の効果もあったなんてな・・・それよりほかにクレイモア地雷は・・・)


周辺を見回すと降りてきやすそうな藪が少ない場所にしっかりと3つ仕掛けられているのが見えた、だが隊員たちにスキルのことを話すわけにはいかないので、周囲を警戒しつつ探索のスキルでさがすと、角を曲がった先にも、赤外線感知式爆薬が仕掛けられているのが分かった。


「ここから表に回り込むとドカンてわけか・・・となると窓も何かしかけてあるぞ!」

男たちの一人が周囲に声をかけた。


(その通り、窓には開けると接触して通電、その刹那にドカンと行く比較的デカいのが仕掛けてあるが・・・)


俺が窓に近寄ると

「迂闊に触るなよ」

と誰かが声をかけて来た。


窓をのぞき込んで見るとやはり爆薬が張り付けてあり、窓を開けると爆破する構造も何とか確認できた。


「誰かこのタイプの鍵を開けられる人はいるかな?」

PMC達に声をかけると一人名乗り出て、恐々と作業に入った。


「大丈夫だ、鍵を開けるだけなら爆発しない」

「えぇいわかってるよ」


開錠作業が終わると、俺は左右の窓枠を持ってカタカタとずらして窓を外した。

背後からどよめきが走る。


俺が手を振って合図するとみまが走ってきてピョンとうまいこと窓を飛び越えて中に入った。

「暁、もうこれ以上爆弾は無いの?」

「ああ、探索スキルには引っかかってこない、それに内部に仕掛けると自分たちが引っかかる可能性があるからな」


PMC隊員たちが後からやってきて全員中に入ると、全員戦闘態勢に入った。


「おい、お前、この教室の戸にもいちいち爆薬が仕掛けられていると思うか?」

そう言われて俺は答える。


「ない、と思う、乱戦になった時に自分たちが巻き込まれる危険性があるからね」

「うん、俺もそう思う、では一室づつクリアリングしていくか」


隊員たちは三部屋ある教室前に陣取り、消音機付きの拳銃を構えている、俺とみまは一番手前の教室の戸を勢い良く開けた、散開するが誰もいなかった。


だが一室で怒鳴り声と窓ガラスが割れる音が響いてきて、ヤクザたちには完全に気付かれたことを意味していた。

俺とみまは教室を走り出すとちょうど玄関に続く通路に差し掛かったところで接敵した。


俺はスカーを2人に叩き込む、みまは俺の後ろに付けて、二階からの階段を駆け下りてくるヤクザを何人か倒した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ