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42 カルテルをつぶせ④

装備を整えた俺たちは軽トラに乗って農道を走っていた。

警官二人が運転し、俺たち二人は荷台でシートを被ってゆく先を見ている。


しばらくすると運転席側からガンガンとウインドウを叩く音が聞こえ、鈴木が建物を指さし、そのまま進むと今度は俺がウインドウをガンガンと叩くと軽トラは停車した。


俺はスカーに浦安雑貨店特製のサプレッサーを取り付け、スコープで建物正面で椅子に座ってだるそうにしている見張りをレティクルに入れた。


(意外と風が強い、右に4,距離はだいたい300で弾丸が失速し始める頃なので下に3)

スコープの調整が終わり、立膝でスカーの銃口を見張りに向けた。


トリガーを引くと「パシーン」と言う破裂音が聞こえ、見張りの頭が吹き飛んでいた。

「狙撃」スキルの効果は正しく機能している。


軽トラのウインドウを叩くと、田中がエンジンを踏み速度をあげて建物を目指して走らせだした。

その間にサプレッサーを外していると、隣ではみまがスライドを引いて「バシャリ」と音を立てた。


建物の正面に軽トラが停止すると、俺は荷台から飛び降りて入り口の蝶番をスカーで弾き飛ばした刹那、扉を蹴り飛ばし突入した、みまがその後に続く、俺の網膜には標的へ続く矢印が見えている、これは「探索」の効果だ。


正面の扉が開きかけたところでスカーの弾丸を全部打ち込み、横にずれると、みまがその間に入って射撃をする。


マガジンを交換して二階に駆け上がると3人の男がうろたえているのが見える。

一人に二発づつ弾丸を叩き込み、標的のいる部屋に突入する。


そのとき胸に大きな衝撃を受けて、その後で頬が吹き飛び床に尻もちをついた、正面には標的がAKを構えているのが見える。部屋には他にも二人いるのが見えたので、咄嗟に胸のホルスターを抜きグロックで二人に数発撃ち込んだ後で標的の脚に一発撃ち込んで起き上がった。


表面に差し込んでおいたマガジンのおかげか、プレキャリを貫通した様子はなかった。

吹き飛んだ頬は早くも再生し始めている。


標的に走り寄ってねじ伏せ結束バンドで手足を拘束する。


しばらくすると二階にみまが駆け上がってきた。

「暁!鈴木が太腿を撃たれて出血が・・・うわ!暁の顔が半分ぐずぐずだよ!!」


「大丈夫だ、再生ですぐ治る」

俺がそう言うとみはハッとした様子で言った。


「鈴木が太腿を撃たれて出血が激しい!再生でなんとかならないかな!?」

「けが人が出たか、死んでいないだけマシだな!」


俺はそう言ってみまのあとに続いて階下へ降りた。

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