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19 コテージ

俺はSUVに乗って駅前にあるなんでもやの前に車を寄せた。

みまは車内で待機している。


「いらっしゃい」

何でも屋の男が話しかけてくる。


「車を偶然手に入れてね、手続きが必要になったんだけど」

「ああ、はいはい、車はどこ?」


俺は表を親指で示すと男は確認しに行った、ナンバーでも調べに行ったのだろう。


「盗難車だねぇ・・・まずはこれを消す・・・よし、次はリーダーにカードをかざして」


言われた通りにカードをかざすとなんでもやの男が言った。

「綺麗なもんだね前科が何もない、これならすぐすむよ」


男は素早い動作でノートパソコンのキーを叩いてしばらくするとこちらを向いて言った。

「よし、盗難の履歴は綺麗に消えた、リーダーにはあんたが持ち主だと記録されている、警察が調べてもまずわからない、まぁアイツらも適当だからな、今回の料金はこれだ」


リーダーに金額が表示された、それなりの金額だった。

俺はリーダーをタップして支払いをする。


「ありがとさん、事故とか気をつけてなぁ」


なんでもやの男は笑顔で見送ってくれた。


SUVに乗って助手席のみまに声をかける。

「ではどちらに向かいましょうか?お嬢様」


「海がいいな、海辺にはボロいけど長期滞在向けのコテージがあるの、新興産業から仕事をもらうとしてもまずはしばらくこの辺りにいた方がいいと思う」

「うん、じゃあそうしよう」


俺は「探索」の機能で目的地を探す。

「探索はすごいな、思っただけで場所を検索して細かいところまで表示してくれる」


エンジンをふかして駅前を離れて南に向かう突き当りまで行くと海辺に出てあとはそのまま西に向かえば良かった。


目的にはすぐに到着した。

コテージがいくつも並んでいるが、海辺ともあってか外観が痛んでいる。

車を駐車場に停めて受付に向かう。


「コテージご利用ですか?」

女性の店員がにこやかに声を出してきたが、その後ろにはショットガが置いてある。

(う・・・ん、やはりそれなりに物騒な地域だと言うことかな)


「コテージ二部屋利用でい・・・いや2か月滞在で」

「そんなに長くですか!?お仕事の関係で?」

「そう、まだ新米なのでとりあえず2ヶ月ってトコなんだ」


受付の女性はカードキーを出してきて言った。

「前払いで全額、長期だとお安くなりますが、途中でご利用を辞めてもお金は帰って来ませんがよろしかったですか?」

「はい」


俺はカードリーダーにカードを読み込ませて支払いをして受付の小屋を出た。




お読みいただきありがとうございます。

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