第16章 裏社会の事情通
続きです
第16章 裏社会の事情通
籐武との密会で別府高校番長の役割は何も何も無いことが分かった。隣の高校から刺客が来るわけでも無く戦国時代のように高校と高校で喧嘩をすることもないようだ。番長という肩書きは「別府高校で1番、喧嘩が強い」という称号だということだそうだ。
段田は少し安心した。喧嘩の度にかり出されるとか別府高校の代表として他校生から虐められる別府高校生を助けたりしなければならないとも考えていたからだった。
とかく大分市内の不良が通ったりカツアゲの対象になる進学校の大人しい学生の居るような高校が混在している街と別府では温泉街といえども平和だそうだ。
ここで元番長の鳥越は顔が陥没していて手術に時間が掛かったそうだ。一方、頭の天誅を一撃された山崎は剣道で面を打たれる度に激痛が走ると言うことで選手は辞めてマネージャーとして剣道部に残っているらしい。
そういう高校での情報は直接、ダンクラからか緒方から入ってくるのが定説ではと段田は訝しがったが「剣道部崩壊」は段田が直接の原因なので皆、気を遣ってくれてるのではとの籐武の意見でもあった。
籐武と別れて一人で帰宅するとすぐにオナニーをする段田だった。つい先ほどの籐武の体を思い出しては勃起する男根を恨めしくしごいた。
そしてやっと我に返る段田である。鳥越、山崎は剣道に関して再起不能になっていることを知っても悪い事をしたとは思ってはなかった。
ヒポクラテス。段田自身、自問自答した。怪我をさせて平気であるような人間が良い医者になれるだろうか・・・勉強が出来ないから逃げ腰になってるのではなく、ここに医学部に行く学力があり大学を卒業して国家試験に合格すれば医師にはなれる 。
単純ではないようにも思えた。ただ今の自分は未熟なのだという事は段田にはまだ分からなかった。高校生。未熟で有り半人前、これから学び経験し、職業を司るというのは、それからだということに気づいてない段田だった。
まだまだ続きます。




