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しかしドレスは製作に時間がかかるので、私は毎週土日のどちらかはさなを家に招待した。製作過程を見てもらうためだ。さなだけを招待したこともあれば、さなと優作さんを招待したこともある。あとはさな本人とさなのお母さんにも来てもらった。製作過程を見て優作さんは
「器用だな、ドレス作れるなんて」
と驚いていたし、さなのお母さんも
「えみるちゃん、さなのためにドレス作ってくれてありがとう」
と言ってくれたことも。その度に私は
「大好きな親友のためですから」
と答えていた。
いよいよ完成というタイミングで、さなと優作さんとさなのお母さんを家に招待する。いつものように製作過程を見てもらい、完成したドレスを着たさなの姿も見てもらった。
「えみるありがとう! 何もかも私の好みで嬉しい」
さな本人はもちろんだけれど、さなのお母さんと優作さんも
「さすが親友だ、さなに何が似合うかわかってるって」
「えみるちゃんみたいな親友がいてさなも幸せ者ね」
と喜んでくれている。私はハワイでの写真を見ることを楽しみにしていると、3人に伝えた。
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それからしばらくして、さなからハワイで撮ったウェディングフォトの画像が私のLINEに送られてくる。写真の中の2人は美しく、ハワイの青い海とさなのシンプルな純白のドレスがマッチしていた。さなのインスタグラムにもウェディングフォトが投稿されている。桜庭さなから望月さなになったと報告する内容だ。
3ヶ月後、私はさなに1.5次会に招待された。ホテルのレストランだったけれど、さなは1.5次会でも私が作ったドレスとヘアアクセサリーを身につけている。髪型は高い位置でのポニーテールで、ハワイでのウェディングフォトの時とは雰囲気が変わっていた。
さながご両親への感謝の手紙を読んだ後、私への感謝の手紙を読んでくれることになる。
「私がいま身につけているドレスとリボンは、高校からの親友の板倉えみるさんが一から手作りしてくれました」
さながそう読み上げた瞬間、他のゲストたちの視線が一斉に私に向いた。
「あのドレスって手作りなの?」
「手作りってプロ級じゃん」
「作った人器用だな」
といった声も聞こえてくる。私は立ち上がり、アドリブで
「ただいまご紹介にあずかりました。ドレスとリボンを作った板倉えみるです。打ち合わせを重ね、さなさんと優作さん、さなさんのお母様にも製作過程を見ていただきました。今回の1.5次会でもリボンとドレスを身につけてくれて、私も嬉しい限りです」
とコメントした。すると周りからは拍手が沸き起こる。私は嬉しいような恥ずかしいような、そんな気持ちになった。




