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コーヒーの値段についての考察

作者: アベリア
掲載日:2022/01/29

午後の11時、この時間にコーヒーを飲む学徒はこれから徹夜で勉学に勤しむ時か、長ったらしくて意味の分からない村上春樹作品を読む時かのどちらかだ。

私は何度目か分からないパスタを茹で始めた主人公を、ページを捲ることで仕事に出掛けさせた。捲りながら薬缶に水をいれ、捲りながら湯を沸かし、捲りながらコーヒーを作った。

小説を捲りながらコーヒーを飲んでいる内に、あるいはコーヒーを飲みながら小説を読んでいる内に、ふとイギリス人の3割が一緒に寝るというかの有名なクマの描かれたコーヒーカップと、インスタント・コーヒーの値段が気になった。

クマのカップはすぐに分かった。アマゾンで550円だった。

コーヒーの値段は20袋入の560円、ひと袋で28円。

偶にカフェで飲む540円のブルーマウンテン。

550+28ニアリーイコール540

いやいや、カップは何回でも使えるから実質ゼロだ。

その一瞬に私の頭を鋭利な毒が横切った。

ON

次の刹那には無意識的にカップを床に落とした。

これで578ニアリーイコール540

ぼうっと粉々に砕けたクマの身体を眺めて、手と足と腹と頭を拾ってビニール袋に入れた。

OFF

たまに何故だかやってはいけないことをやってしまう。発作的で衝動的。必ず後に後悔が残るが、罪悪感と共に開放感の様なものが感じられる。そしてそんな日はよく眠れる。

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