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39話:下村の検診への付き添い2

 レストランが、混む前に、昼食を食べようと、せっかくだから、昼食おごるよと言い、新宿御苑を出て小田急新宿店の屋上のレストラン街に行き、なに、食べたいと聞くと、久しぶりに寿司でも食べたいというので寿司店に入った。


 ランチセットを2つ頼んで、景色の良い席に座り、新宿って以外に広いのねと言い、向こうの、高層ビルが都庁かしらと聞くと、多分、そうじゃないかと、宮入が返事した。その話を聞いていた、店員さんが、その通りですと、教えてくれた。


 ゆっくり昼食を終え13時近くなると行列の店が多くなっていた。その後、泉堂さんが、買い物つき合って下さるときので、もちろんと答えると6階の婦人服売り場に行き、洋服を見始めると、宮入が、気を遣わせたら悪いから10階の本屋で待ってると言って去って行った。


 その後、1時間位して、泉堂さんが、買い物袋をもって本屋にやってきた。買い物は、すんだわよと言うので、どうすると聞くと、お茶して、下村さんからの電話を待ちましょうかと言うと、了解と言い、12階のカフェに入り奥のすいてる席へ座った。


 ここから新宿の景色が一望できて、素晴らしいねと言った。最近まで、新宿の地下街に、段ボールで作った浮浪者の小屋が、たくさんあり、通りを歩くと異様な臭いがしたものだと、宮入が言うと、信じられないと泉堂が、目を見開いて言った。


 その顔をじっくりと見た宮入は、やっぱり、泉堂さんて間違いなく美人だと再確認。すると泉堂さんと中学時代、仲良くなっていれば良かったなと一瞬、夢想にふけり、ぼやーっとした。大丈夫と言う、泉堂さんの声に、現実に戻った。


 その後、そのまま思った事を口に出し泉堂さんて、間近で、じっくり見る機会がなかったけれど、よく見ると、すごい美人だねと平然というと顔を赤らめ、急に何言い出すのよと大きな声になった。でも、うれしい、本当にうれしいわと色っぽく笑った。


 16時頃、宮入に電話が入り検診を終えたと言うのでデパートの入り口でタクシーを拾い検診センターへ向かい数分で到着すると着替え終わった下村が、早かったなと驚いた。それを聞き、宮入が、小田急デパートのカフェから双眼鏡で見張っていたと言うと大笑いした。


 宮入が、このまますぐ帰るかと下村に聞くと新宿より家から近い橋本のカフェで、少し話して帰るよと言うので、カフェでつき合うと言うと、本当に、申し訳ないと言った。何、水くさいこと言ってるんだ。幼なじみだろと答え得ると下村が目頭を熱くした。


 京王線特急で17時に橋本に着きカフェに入ると席にき、下村が、封筒を宮入と泉堂に渡した。何これと泉堂が聞くと今日のお礼だよと言った。宮入が、そんなに気を遣うなよと言った。今後も、多分、世話になる気がするんだよと告げた。


 それを聞いて宮入も泉堂も嫌な胸騒ぎを覚えた。ところで、結果は、いつわかるのかと聞くと1週間以内に郵便で詳細を知らせてくれる事になってると話した。また、結果を教えろよと、宮入が、言うと、本当に助かるよと沈んだ声で言った。


 俺たちも60代後半だ。お互いに体調に気をつけないとなと言い、まさに、お互い様って事よと言い、宮入が、下村の肩をたたいた。大都会の中で、本当に頼りにしているよと下村が言い返した。その後、泉堂が、トイレで封筒を空けると1万円が入っていた。


 多すぎるわよと、言い返すと、嫌、いいんだ、これからも迷惑かけていくのだから気にしないでくれと言った。それに対して、そうね、私が、美人看護婦で、宮入君が敏腕ドクターのチームだから、安心して、ずっと最後までつき合うからと言った。


 この言葉を聞き、下村が、ありがとうと言うとハンカチを取り出し目頭を押さえた。それを見て、泉堂さんが、馬鹿ね、ここは、笑うシーンよと言いながら、自分も涙を流した。宮入が、ここは、俺のフランチャイズだ。最後まで面倒、見てやるから心配すんなと言い切った。

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