31話:中華街での忘年会とグアムの話
そこで中華街の店を4人で1室を予約することにし、今年は、豪華に聘珍樓を予約したと伝えた。2015年12月28日、橋本駅に17時前に集合し、横浜線で18時に石川町に到着、タクシーで中華街入り口まで行き、四五六菜館本店に入った。
この店は上海料理の名店として中華街でも知られている店。最初、熱燗の紹興酒で乾杯し中華ハム、エビチリ、麻婆豆腐、焼きシュウマイが出た。今年一年を振り返って、思い出を語ってもらいましょうと言った。
最初、宮入が、泉堂を最初に指名し、今年一年で、感動したことや記憶に残ったことを話して下さいと水を向けた。すると泉堂が、東京は、人が多く住みにくいと聞いていたのに借りたマンションの近くは,まだ自然が残っていて桜の名所が気に入ったと話した。
一番印象に残ったのは、箱根に行った時、遊覧船から見る富士山の美しい景色と話した。ありきたりだけれど、やっぱり富士は日本一の山だと痛感したと語った。東京からこんなに近い所に素晴らしい場所があり、何て、関東の人は恵まれていると話した。
また、年末になっても氷は張らないし、雪は降らない。それどころか、日差し良い日は、南の窓から入る日差しで,まるでストーブを焚いてるように、暖かくなるのが信じられないと述べた。年寄りには、まさに天国のようだと真剣に話した。
すると、下村が、まだ早いよと笑いながら言った。話を終えると、次は,下村さんにお願いしたいわと言い、バトンタッチした。下村が、1人なって、最初は、寂しさがあった。しかし、橋本に来て周りの人達に気を遣わなくて良いことが、こんなに楽だと実感した。だから時間のある人は、一緒に海外旅行にも行きたいと語った。
とにかく、田舎の独特な、しがらみから解放された自由な感じを満喫していると話した。また、橋本から30分行けば、道志村があり、道志川の沢の水を天然水として飲めると聞き、驚いたようだ。
相模湖、津久井湖、道志川、1時間ちょいで、山中湖にも行けるのは、実に良いと話した。これを聞いて、宮入が、下村さんに海外旅行に連れて行ってもらいましょうねと笑いながら言った。何しろ、パトロンだからと笑いながら語った。
すると女性だけだよ下村が言うので、僕はガイドさんとして,先導してやると言った。それなら費用出してくれよとおどけて言った。次に、吉沢さんの番になり、私は、東京に長く住んでる、宮入さんに、いろんな所を見せて欲しい告げた。
東京、千葉、埼玉、山梨、静岡、群馬、栃木、茨城、神奈川の名所を案内して欲しいわと言った。もちろん日帰りで帰ってこられるし、知らない地域を見てみたわと話した。すると泉堂さんも確かに、そうだわと納得していた。
わかったよ、日帰りで、面白い場所への小旅行は、全て担当しますと答えた。だから、気軽に、お申し付け下さいと言うと、下村が、俺も連れて行ってくれよと言うと、仕方ないなーと答えて、大笑いとなった。
確か、横浜の三渓園なんか、明治時代、生糸で大儲けした原三渓が、個人で作った大きな素晴らしい公園と紹介。展示してる美術、工芸品は、素晴らしいものが多いと説明した。そして1周するのに2時間かかるほど広く大きな池が真ん中にあると説明した。
すると原三渓さんが作ったのだよねと下村が言うと、さすが、秀才、下村は、違うなと宮入が、おどけて言った。数日後2016年を迎え、宮入は、初詣に行き、奥さんの墓参りをして、正月の3日間を過ごした。
その後、1月4日、下村から電話が入り、今年の冬、南国のグアムに行ってみないと連絡が入った。女性達2人の了解を得てると言われた。いつ頃行くのかと、聞くと、空いている日程を調べてみるといわれた。
それに対し、特に用事は、ないから候補の日程がわかり次第、連絡してくれと言われた。気になったので、宮入が吉沢さんに電話すると、下村さんが、1人で盛り上がっていた。暖かい南国で過ごしたいと浮かれた感じだったわよと説明。
泉堂さんに電話をすると、下村さんが、宮入君が、良く知ってるのじゃないかと言い、案内してもらおうと話した。これに対して、俺が、グアムへ行こうと誘った覚えはないよと言うと、そう、おかしいわね、そんな感じの下村さんの口調だったわよと語った。




