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18話:昔の思い出とホタル祭り

 けれど、やっぱり、都会の忙しい生活より田舎のゆっくりとした生活の方が、性に合っていると話した。さらに、まだ、結婚してないってホントと聞かれ、縁がなくてねと寂しそうに語った。


 こんな美人、ほおっておくとは、何と、大阪人は見る目がないと佐藤が、言った。その後、話は、続き、ビール、酒もあいた。ところで、いつまでいるのと、下村が、宮入に聞くと、明後日6月22日、東京へ帰ると言った。


 その話を聞き、吉沢さんが、思わず、もう帰っちゃうのと行った。すると、今度、東京案内してあげるから何人かで遊びに来てよと宮入が言った。すると吉沢さんが、私、寂しいから行こうかなと吉沢さんが言うと周りは、シーンとなった。


 と言うのも、昨年、吉沢さんの母が、亡くなって、辰野に一人ぼっちで生活していたのをみんなが知っていたのだ。藤井君が、周りの空気を感じて、そろそろ22時になるから、精算して帰ろうと言った。


 帰り際、宮入が、みんな元気でやってくれよ東京に来る時は、電話してくれれば、案内するよと言って席を立った。そして、宮入は、仲間たち、1人ずつと握手をした。別れる時、吉沢さんが耳元で会えてうれしかった。


 また東京で、会いたいわと耳打ちした。その後、歩いて全員で帰っていった。宮入は、部屋に帰って吉沢さんの事が気になって、なかなか寝付けなかった。中学の時、映画を見て遅くなり彼女の家の前で、彼女が、別れのキスをしたのを思い出した。


 また、彼女が、中学3年の時、熱烈なラブレターが、靴箱に入っていたのも思い出した。差出人が書いてなくて、誰が、出したのかと思っていたが、そのラブレターもらったのは、5月。8月1日の朝、突然、吉沢さんから、電話が入った。


 そして、私、大阪に行くのと、寂しそうに話したのを思い出した。その無念そうな声が、今でも、耳に残っていた。きっと、あれは、彼女からの愛の告白だったと感じた。そして1時頃、眠りにつき、2014年6月21日、9時に起床。


 ダイニングに行くと、奥さんが洗い物をしていて、朝食は、終わったが、トーストとサラダ、珈琲がありますから食べてくださいと言われ、食べた。昨晩、考え事をして、夜遅くまで寝れなくってと言い訳をした。


 気にしないでくださいと言った。今晩は、ほたる祭りを見に行くので夕食は18時半ですと言った。この日は、離れで本を読んで過ごし18時半リビングへ行き夕食をたべた。そして、下村夫妻と3人で、家から徒歩10分ほどの辰野ほたる童謡公園へ向った。


 すると、大勢の人が集まって、ごった返していた。その人波をかき分けながら歩いた。すると、夜道の草むらのホタルの光が、明かりの筋のように、いくつも描かれる幻想な景色を眺めることができた。10分程上流部へ行きった。


 そして、ゆっくりと戻って来ると多くの光の軌跡が、良い雰囲気を醸し出していた。20時頃、家に戻って来て、3人でビールを飲みながら雑談をした後、宮入が、下村夫妻に、お礼を言った。 翌朝、7時に朝食をいただき9時に下村家の離れを出発。


 辰野9時半発の列車で岡谷経由で八王子に12時に到着。自宅に12時半に帰ったが、もちろん迎える人はいない。こういう時は、実に、寂しい。以前、亡き妻がいたが、今はもういない。2014年7月18日、宮入が、下村に電話した。


 今年の夏は、特に暑いので、また離れを使わせてくれないかと電話した。するとOKと言ったが、今回は、7月21日から8月18日まで長めに泊まりたいと伝えた。お茶や食事は、自分で全て自分でやるから、お願いできないだろうかと言った。


 下村が、俺は構わないが、奥さんにも一応聞いてみると言い、明晩、もう一度、電話くれと言った。翌日、電話すると自炊という事であれば、全く問題ないと言われOKが出た。前払いで28日分を支払うと言った。


 これに対して、あんまり気にするなと下村君が、言ってくれた。翌日から、中学時代の仲間から電話が入り、楽しみにしてると言われた。吉沢さんが、一度、2人きりで会いたいと言われ、嫌とも言えず了解し、7月22日10時から12時、駅近くのカフェと決めた。

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