表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感情の発露  作者: 人でなし
3/4

『愛』

『愛』


形のあるものはとても簡単。

100あげようとしたら、そのまま100あげられるから。


形のないものは難しい。

100あげようとしたら、10しかあげられなかったり、110あげちゃったりするから。


だから形のないものは美しいと思っていた。

受け手次第で、自分が持っているもの以上のものをあげられるから。



だからたくさんあげた。

形のないものをたくさんあげた。


あげた相手の反応を見ると、どうやら自分が持っている以上のものをあげられているらしい。




嬉しかった。




だからもっとあげた。

自分が持っている形のないもの、全部あげた。





でも、だからなんだって言うのだろう。


形のないものは目には見えない。

形のないものは人には触れない。


どれだけあげたかわからずに、どれだけ受け取ったかわからずに。

全部あげた。

たぶん1万はあげた。

たぶん1億はあげた。

あるだけあげた。



だから自分が一番だと思っていた。


あなたが受け取る形のないものは、自分が一番あげていると思っていた。



ある日、あなたは消えた。

形のないもの、一番多くくれた人と消えた。


その人はあなたに、100をあげようとして、いくつあげられたんだろう。

いなくなったからわからない。





自分の持っていた形のないものは、全部あげた。

自分に残ったのは形のあるものだけだった。


そして気が付いた。


形のあるものは、形のないものがないと価値が生まれないことを。

100ある形のあるものは、自分にとって、もう価値のないものだった。




これだから、形のないものは美しい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ