~精神疾患の当事者による、独断と偏見に満ちた精神病紹介⑥:発達障害~
すみません。
睡魔と戦いながら書いていたので、誤字や意味不明な所がありましたら、「あぁ筆者が馬鹿なんだな」と思ってお知らせ頂けると有難いです。
【発達障害】
治らない脳の精神疾患である。
能力値が平均よりも一ヶ所以上、劣っている事を指す。
具体的には、忘れ物や車による交通事故の多発、コミュニケーションの意を汲み取れない等といったように、普通は出来て当たり前の事が非常に困難となるわけだ。
その他、“こだわり”と称される、何かに強く執着し、その思考や物から離れらないといった特性もある。
一口に発達障害と言っても、その種類は様々で、アスペルガー症候群やADHDなど病名が幾つかある。
とはいえ、同じアスベルガー症候群でも、人により差異がある上、LDやADHDと合併している例も多い。
そのため、「発達障害とはこうだ」と断定するよりも、個々に違うものだと思って対応すべきである。
「発達障害ってことは、空気が読めないんでしょ?」と決めつけてくる医者すらいたが、そうではない。確かに、アスペルガー症候群患者は空気が読めなく、「空気ってどうやって読むんですか?」と聞く人もいるらしい。
しかし、ADHD患者の場合だと、実は空気は読めているのである。
ただ、それよりも衝動性が勝っているため、結局は空気の読めない言動をしてしまうのだが…。
また、「君は落ち込んでいる様子だから発達障害ではない。」と語った医者がいたが、これも大きな間違いである。
発達障害だと本人の努力にかかわらず必ず出来ない事が多発するわけだが、そこで落ち込むか相手のせいにして怒るかは、その人の性格によるのだ。
俗に、アニメ『ドラえもん』になぞらえて、のびた型とジャイアン型と呼称されている。
前者は、「なぜ出来ないのか」と悩み、鬱病などの二次障害を伴う危険性がある。
後者は、「なぜ出来ているのに怒られなければならないのか」という鬱憤を溜め込み、ストレスによって問題行動を起こす可能性がある。
どちらにしても、概ね対人トラブルへと発展し、いじめ・パワハラ・モラハラ、更にはドクハラへと至る。
最も悲しいのは、発達障害をオープンにしてもクローズにしても差別を受けることだ。
オープンにすれば、軽蔑されたり馬鹿にされる上、トラブルが発生すれば、話を聞くまでもなく全て発達障害者のせいにされてしまう。
健常者であろうと障害者であろうと、発言が支離滅裂だったり、事実を都合の良いよう曲解して記憶していたり、嘘を平気で吐いたりと、おかしい人はおかしいし、まともな人はまともなのだが、考慮されたりはしない。
逆に、クローズにすれば、「さぼっている」や「手を抜いている」と誤解を受け、周囲から目の敵にされる。
どんなに睨まれても、これ以上ないほど当人は必死に力の限りやっているので、どうしようもない。
では、作業所に行けばいいのではないかと思われるかもしれないが、甘い。
作業所でも、いじめは発生する。
第一に、作業所の職員から障害者差別を受けるケースがある。
多くの作業所は経営していくだけでも精一杯という逼迫した事情を抱えており、より正確で早く作業できる人材を欲している。
ゆえに、作業所といえど、空気がピリピリしている。
序にいうと、国の制度で、作業所は潰れることはあっても、新たに創設されることはない。
そんな中で、身体障碍者と精神障害者とでは、作業能率に大きな差があるからだ。
第二に、利用者同士の差別が必ずある。
同じ精神疾患でも、経度と重度があるし、何より作業所にいる精神障害者は特殊な人達の集まりだ。
どうしても一般企業より個性的な人間の集まりになるため、衝突は避けられないと言っていい。
因みに、一般企業の募集する障害者求人は、身体障害者のみが対象であり、精神障碍者は殆ど落とされる仕組みになっている。
そして最後に追い打ちをかけてくるのが、発達障害の遺伝率である。
なんと約70%の確率で、発達障害は子供に遺伝してしまうという研究結果が出ている。
つまり、〝働けない〟〝生きていけない〟〝差別を受ける〟〝治らない〟というリスクを、そのまま子供に背負わせてしまうわけだ。
自分の過去が辛いものであればあるほど、家庭をつくって子供を得るという未来像に絶望の影が差す。
希望はどこにも見えない。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございましたm(_ _)m
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