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~精神疾患の当事者による、独断と偏見に満ちた精神病紹介④:統合失調症~

統合失調症は100人に一人はいます。

ですが、服薬などで症状を簡単に鎮静化させられしますのでご安心を。

【統合失調症】


元凶であるストレスに加え、引っ越しなどで環境が変わった際に発症しやすいといわれている。

地に足がつかない不安感がストレスに加わることで、現実感を喪失させ、妄想へと変わっていく病気である。

しかし、最初から酷い妄想状態に陥るわけではない。

まず現れるのは“監視されているような感覚”だ。

まるで近所の人や周囲や家族などからスパイ行為を受けているような錯覚を受ける。

そのため、真相を知ろうと警察に赴いてみたり、恐怖から部屋に閉じこもったりする奇妙な行動が生じる。

また発言も、

「どこに行っても見張られている」

「小型カメラや盗聴器がが部屋に仕込まれている」

「自分は何かの事件に巻き込まれているのではないか」

といった突飛な内容が見られる。

ここで統合失調症だと判断される場合が多い。


ただ問題なのは、統合失調症に関する世間一般の中途半端な知識である。

『統合失調症=幻聴・幻視・妄想」というインパクトのある部分だけが先行して伝わってしまっている傾向が強い。

よって、統合失調症だと分かった瞬間、誰も患者の話に耳を傾けなくなってしまう。

主要となるストレスについて説明しても、被害妄想だと決めつけられる。

例えば、統合失調症患者が、全てストレスの発端である加害者Aについて誰かに訴えても、

逆に、病気のせいでAを加害者に仕立て上げる酷い人物ということにされるわけだ。

つまり、統合失調症になると、加害者が被害者に、被害者が加害者に転じるのである。

自分の言葉と意思を無視され捻じ曲げられるというのは、迫害に近い恐怖をもたらす。

そして、その無力感に苛まれる異常状態の継続によって病は更に深刻化していくこととなる。


次に現れ始めるのが幻聴である。

自分の見知った人物の声が、現実と寸分違わない声質と音量をもって語り掛けてくるため、幻聴だと判別することが非常に難しい。

ここまでくると、痴呆症のような徘徊行為や突発的な言動が増え、明らかにまともでないのが見て分かるようになる。

ゆえに、周囲は正そうとして、無理やり引き摺ったり、怒声を浴びせたりといった強硬手段を用いる。

だが、統合失調症患者からすれば、どこからか聞こえてくる知人の声に従っているに過ぎないため、憤怒と混乱が増すばかりだ。

すると、それがまたストレスとなって「虐待を受けている」といった被害妄想へと発展する。

因みに、統合失調症に関するマニュアルでもあるのか、何処へ助けを求めても話を聞いてもらえず、隔離され白い目を向けられるが、恐怖と不安を増大させる行為なのでやめて頂きたい。

できれば、こういった折は、認知症と同様に本人にしか解らない意図があるのだと考え、相手の話に合わせながら導くのがベストどと思われる。


このようにして、原因であるストレスは置き去りにされ、人権無視を続けられると、ストレスを抱えきれず最終的に本格的な妄想へと拡大していく。

意識が朦朧とし始め、眠っているのか起きているのかが定かでなくなり、文字通り夢と現実との境がわからなくなるのだ。

その挙句、閉鎖病棟に送られる人もいる。

なぜなら、精神科に限っては、本人に判断能力がない場合、代理人のサインや同意のみで、診察が進められ契約を結ぶことも可能だからだ。

まともな閉鎖病棟であれば良いが、そうでなければ閉鎖病棟に入れられたことによって気が狂わされ、その患者は永遠に戻って来られなくなる。

ここまで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m


《おまけ:閉鎖病棟の見分け方》

●閉鎖病棟についての説明が事前になされたかどうか。(=告知義務違反ではないかどうか)

●閉鎖病棟患者に対するカリキュラムがあるかどうか。

●閉鎖病棟患者の行動範囲がどの程度か。

●他の閉鎖病棟患者の入院年月がどれくらいか。(※転院や退院の意思を捻じ伏せていることがある。)

●可能ならば閉鎖病棟患者の話を聞く。

(ヤバそうだった例:

「ここにきて、あの人はグルグル回るようになった。あの人は鼻歌をずっと口ずさむようになった。」

「あなた元気そうだから気をつけなさい。個室に入れられたら正常な状態では戻って来られないから。」

「転院届を出したのに、もう一か月以上無視されている。」)

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