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~精神疾患の当事者による、独断と偏見に満ちた精神病紹介①:鬱病~

先に謝っておきます!すみませんっ!!

【鬱病】


鬱病と聞いて「お腹が痛いから学校に行きたくないって言ってる子供と同じでしょう?」とか言った人がいた。

全力で主張する。

そんなわけがあるかっ!!

年齢が高い人やスポーツをやっている人に多いのが、この根性論である。

「じゃあお前、重力が倍化した空間で動けるか?」と問いたい。

「大切な人を失ったのと同レベルの“悲しい”って感情が襲ってくる精神攻撃魔法を、数秒の(いとま)すらなく浴びせられ続けて正気を保てるか?」と聞きたい。

親しみを持たせようと“心の風邪”などと称されているが、全くもって違うぞっ!?


まず原因が違う。

普通の風邪はウイルスという外的要因が原因だが、鬱病はストレスっていう内的要因が原因である。

よって、普通の風邪は薬でウイルスを消滅させれば、元の健康な状態に戻るが、

鬱病は薬を飲んでいても治らないから!

大事なのは、どっちかとゆーと原因となっているストレスの除去だから!!


イジメやパワハラを受けていた場合は、その環境から脱し、なるべくストレスフリーな状態にすることが肝であると思われる。

なので、できればイジメをしている奴とかパワハラをしてる奴とか加害者側を何とかして頂きたい。

何故か鬱病になった被害者を呼び出して「困るよ、君」だとか「なんで鬱病なんかになるんだ」だとかって対応するのがセオリーになっていたりするが、

被害者側を責めてどうする!!

アホだろう。

仕事ができても、直接もしくは間接的に業務妨害してる奴を絞めるべきである。

だって、その加害者、きっとまたターゲットを変えて再度やるぜ?

イタチごっこでしかない。

別に全員が仲良しこよしの場所を作れなどとゆー無理難題を押し付ける気はさらさらないが、公私混同して全体的な戦力を削ぎ落す行為だけは、給料をもらっている以上はやめろやと言いたい。


閑話休題。


次に、配置転換を行った直後に「環境を変えたのに治らないじゃないか」と怒ってくる奴がいるが、何を当たり前の事を言っているのかと常々思う。

鬱病になったという事は、攻撃され、脳の神経が傷を受けた状態だということ。

いきなり治るわけがあるかっ!!

自己治癒力には時間がかかるに決まっているだろうが!!

その人の病状にもよるが、一か月くらいは回復に時間がかかると考えたほうが良い。


因みに、傷を受けた状態で働いている以上、ストレスフリーの状態になったとしても、どうしても能力値が普段より落ちる。

だが、それを「結局は仕事ができないから鬱になったんだろう」などと嫌味を吐くのも勘弁して頂きたい。

傷口に塩を塗られているわけだから、治るどころか確実に悪化するから、それ!

そもそも原因を鑑みれば、本人のせいではない。

しかし、たいがい本人は自分のせいだと思っている。

それを責めてどうするのか!


なお、普通の風邪が肺炎になるように、鬱も酷くなると鉛様麻痺をおこす。

読んで字のごとく、体が鉛のように重くなって動けなくなる現象である。

「気合を入れれば動ける!」と思った人は甘いっ!!

鬱を舐めてはいけない!

なぜなら、感覚的には、体が重いというよりも、強力な重力波攻撃を受けているようなものだからだ。

立ち上がる事はおろか、座ることすら困難になる。

這いつくばって匍匐(ほふく)前進をするので精一杯になるのである。

当然、些細な家事の一つ一つが、とんでもない試練となって眼前に立ちはだかる。

だが、人目には重力波など見えるはずもないので、「重い」「動けない」と訴えても信じてもらえないことが多い。


そして、「怠けているだけだ!」とか「何を遊んでいるんだ!」と怒鳴り散らされる羽目に陥るわけだが、それだけに留まらないこともある。

教育という名目で、引っ張ったり、引き摺ったり、寒空に放り出したり、果ては殴りかかってくる輩までいる。

こうなると虐待に近い。

鬱病患者の言葉を信じない周囲は、

「台所まで辿り着けない」

「浴室まで歩いていけないし、体を自分で洗うことなんて不可能だ」

などといった声も、すべて虚言ということにしてしまう。

すると、嘘だと決めつけ叱るのみで、助けるなどという概念すら沸いては来なくなるのである。

結果、必然的に食事をとることができず痩せこけ、不潔な状態で放置され、睡眠さえも妨害されるという日々を送ることになる。

もちろん、病院になんて行けるはずもない。

読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

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