表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
HERO  作者: 式部雪花々
1/9

-Prologue-

私が毎朝乗っている電車に、毎朝ヒーローが乗ってくる。


そのヒーローは私が乗る駅の二つ先の駅から乗ってくる。


そして私と同じ車両に乗る。




だけど、私とヒーローの距離は近くはない。


私が乗るドアの一つ隣のドアから乗ってくるから。




だから、遠くもない。




私はそのヒーローにかれこれもう一年くらい片想いをしている。




高校に入学してすぐ、毎朝同じ電車に乗ってくる彼の姿が


気になるようになった。


いつも同じ電車、同じ車両、同じドアから乗ってくる人。


そして私はいつも少し離れた所から見つめていた。




私が彼の事を“ヒーロー”と呼び始めたのは、


同じ電車に乗るようになって半年くらい経った頃、


私と同じ駅で降りるヒーローと


たまたま帰りも一緒になってホームで電車を待っていた時。


ホームにいた小さな男の子が母親がちょっと目を離した隙に


線路に落ちてしまった事があった。


そして彼は、駅員が駆けつけるよりも早く、


線路に下りて男の子を抱きかかえ、ホームに上がってきた。




私はそれ以来、彼の事を“ヒーロー”と呼んでいる。


名前も学年もどこの学校かさえわからない“ヒーロー”・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ