1/3
プロローグ
「あ…あいつ頭に角があるぞ!」
なんで・・。
「わっ!こ、こいつ…この母ちゃん殺し!」
どうして・・。
「おまえなんかいなくなっちまえばいいんだ!」
なんで僕は生きちゃいけないの?
「消えちまえ!消えちまえ!!」
それなら・・・。
『かあさん・・』
きっと君たちにこの声は聞こえない。
僕のかあさんにも。
ねぇ。かあさん。
かあさんはどうして僕をうんだの?
「このっ・・・!この・・・っ!!」
痛みすらもう感じられなくて。
泣いていたことにすら気づかずに僕は意識を失っていた。