戦国時代での《日本食》
一日開けてしまってすいませんでした~
1556年5月25日11時28分
―楽しい時間は直ぐ過ぎる
正にその通りだ。
竹姫と兄の事や、父親の話をした。驚いた事に西尾の娘らしい。
ついでに俺もこんな話をした。
「実はな、俺は…未来から来たんだ」
「未来って?」
まぁ、当然の答えだ。どうせ、「僕はタイムマシンで来ました」と言っても信じてもらえる訳がないので、
「俺は今から起こる世界から来たんだ、よく分からないと思うけど」
ん?余計分からないかな…
「よく分からないけど、竜也様は凄い御方なのですね」と何か違う捉え方をしている竹姫さん。
―まあ、伝えられたから良いか。
そんな話をしていると、「竜也様、御食事の御用意が出来ました」と竹中。
―ちっ、タイミング悪ぃなと思いながらも
「解った、有り難う」
と無愛想に言った。
―俺の顔、暗いな…多分…
しかし、
「竹姫も竜也様とご一緒に」と言う言葉に俺の顔が明るくなったと自分でも感じた。
竹姫も「ご一緒出来て嬉しい限りです」との事。
「よし、行こう」
と大広間に向かった。
入ると、ぱっと見、400人位の人がぴっちり正座し何やら談笑していた。奥には西尾さんもいる。
「こっちだ」と俺を手招きで呼ぶ西尾さん。
俺は指示された通りに右隣の金の座布団の上に腰掛けた。その隣には竹姫。
「竹中はと……」と竹中を探した。以外にも奥に座っている。
すると
「えー、良いか~。ここに要るのは『安藤竜也』じゃ。ささ、竜也。挨拶を」
急に俺にふってきた西尾さん。
俺は皆の前で話すのも苦手。
「よろじゅくおねがんしまぅーす」
と、また可笑しな挨拶。
「皆の者!!仲良くしてやるのじゃぞ!!では…」
2、3秒の間の後に、ほぼ全員が
「いただきます」の挨拶。おぉ、昔にもあったのかと感心しながらも食事を見た。
玄米、焼き魚、漬物、お茶と美味しそうな日本料理だった。
これが、戦国時代で初めての食事だった。
かなり短かったかな…
まあ、良いか