俺の目の前に現れた好敵手(ライバル)
長かった。飽きずに読んで下さいませ。
1556年5月25日6時11分
―早起きは三文の得
6時11分というかなり早い時間に起きたお…
「うげぇぇぇぇぇっ!!」
早起きは三文の得について考えていた途中、とんでもない光景が目の前にあった。
昨日…嫌、今日の3時位まで喋っていた、『竹姫』が隣に夜と同じ格好で、嫌、上の方が少しずれ落ちていて綺麗なお肌だ見えている状態ですやすやと寝ていたのである。
「おぉ、寝てる時も可愛いぜ!!」て心の中で叫びながらも、彼女にゆっくり布団をかけた。
ふと、脳裏を過ったあの言葉。この状況なら、何となく想像がつくだろう。俺も中学二年で思春期の真っ只中。
だが、それを打ち破り取り敢えず起こさないように布団を出た。
しかし、俺が布団を出た5秒位後に『竹姫』が目覚めてしまった。
「しまった!!」と心で叫びながら、「おはよう、竹姫様」と一言。
昨日沢山話したのでやっとスムーズに話せるようになった。
「おはようございます、竜也様」ニコッと笑う竹姫様。
「それと、私のことは竹姫で良いです」と様を付けられる事を嫌う竹姫。
「わ、解った。竹姫…」おどおどしている俺。また笑った竹姫。そして、襖の外での慌ただしい足音。
「失礼します、安藤竜也様に用があり参りました」
そう言って入ってきたのは、武士の普段着と言える簡易な服を着た、若い人だった。はて、……………誰であろうか?
「貴方は?」
そう聞き返すと何故か少し照れた。
「申し遅れました。拙者宗次様の補佐をしております、『竹中光秀』であります。以後お見知り置きを」
やけに元気な竹中さん。正直、鬱陶しい。だが、次の瞬間。俺の憧れ、『竹姫』様がその人に抱き着いたのだ。
「なっ、えええぇぇぇ!!何で!!」
思わず出たこの言葉。
―ほう、これが男の嫉妬というやつかと感心した。嫌、感心している場合ではない。だが、『竹姫』様は意外な言葉を発した。
「お兄様、お久しぶりです!!」
「おっ…お兄様!?」
内心で、2、3回のガッツポーズ。だが、やはり女の子が男の人に抱き着いているのを見ている程、辛い物はない。悔しい俺は、
「ゴホン、んで何の用かな?」と良い感じの2人を引き離した。
「実はですね、今日の午後から『越前城』にて、集会が有りますゆへ、出席願いたいのですが」
ほぅ、城が有るのか。…………そこで竹姫さんと…
変な妄想をしている俺は顔もきつかったのだろう。竹中に「どうされましたか」と心配される程だった。
「解った。時間になったら読んでくれ」と短く、あくまで済まし顔で答えた。案の定返事をしたのは竹中のほうだったが。
「それでは、失礼します」
邪魔者が居なくなったのでもう一おしゃべりと思った俺は竹姫様にあの人の事を色々聞いた。
その頃、2056年では…
部屋ではテレビが点けっぱになっていた。番組は……3Dでのニュースがやっていた。3Dの意味が分からないが。
「ここで速報です。昨日未明、山城区の民家の壁に70代前後の男性が『孫が戦国時代に飛ばされたので助けに行ってくれる人を探している』との張り紙を張っている所を警察官が保護しております。その後も警察官に『あんたが行ってくれるのかえ?』などと言い、泣き始めたので脳に異常ありと判断し病院に運ばれました。以上です」
そう聞き返すと何故か少し照れた。
「申し遅れました。拙者宗次様の補佐をしております、『竹中光秀』であります。以後お見知り置きを」
やけに元気な竹中さん。正直、鬱陶しい。だが、次の瞬間。俺の憧れ、『竹姫』様がその人に抱き着いたのだ。
「なっ、えええぇぇぇ!!何で!!」
思わず出たこの言葉。
―ほう、これが男の嫉妬というやつかと感心した。嫌、感心している場合ではない。だが、『竹姫』様は意外な言葉を発した。
「お兄様、お久しぶりです!!」
「おっ…お兄様!?」
内心で、2、3回のガッツポーズ。だが、やはり女の子が男の人に抱き着いているのを見ている程、辛い物はない。悔しい俺は、
「ゴホン、んで何の用かな?」と良い感じの2人を引き離した。
「実はですね、今日の午後から『越前城』にて、集会が有りますゆへ、出席願いたいのですが」
ほぅ、城が有るのか。…………そこで竹姫さんと…
変な妄想をしている俺は顔もきつかったのだろう。竹中に「どうされましたか」と心配される程だった。
「解った。時間になったら読んでくれ」と短く、あくまで済まし顔で答えた。案の定返事をしたのは竹中のほうだったが。
「それでは、失礼します」
邪魔者が居なくなったのでもう一おしゃべりと思った俺は竹姫様にあの人の事を色々聞いた。
その頃、2056年では…
部屋ではテレビが点けっぱになっていた。番組は……3Dでのニュースがやっていた。3Dの意味が分からないが。
「ここで速報です。昨日未明、山城区の民家の壁に70代前後の男性が『孫が戦国時代に飛ばされたので助けに行ってくれる人を探している』との張り紙を張っている所を警察官が保護しております。その後も警察官に『あんたが行ってくれるのかえ?』などと言い、泣き始めたので脳に異常ありと判断し病院に運ばれました。以上です」
ライバルでは無かったがある意味ライバルかな?