◇ここは…何処(どこ)だ!?
あぁ、レジェンドオブファイブドラゴンよりトラブル・トラベルの方が人気ある…
まあ良いことだ
○○○○年多分5月24日20時47分
―可愛い子には旅をさせよ。
「竜也はワシの可愛い孫だから色んな所に連れていってやろう」
夢の中でじいちゃんが行った。
「さすがに連れて行きすぎだろ!!」
夢の中のじいちゃんに全力でツッコンだ。
俺は10人~12人位の人の足音で、眠りから覚めた。
どうやらこの草原で眠ってしまったらしい。
近付いて来る足音の正体を見て少し驚いた。
全員、兜を身に纏い肩に弓を掛けていた。
―ほう、未来にもこんな派手なコスプレ野郎がいるのか。と感心した。すると先頭の、他の人達のよりかっこいい格好をした隊長?リーダー?みたいな人が口を開いた。
「御主…今ここで斬られるか、自ら腹を切るか、どちらか選ぶが良い…」
そう言って、刀に手をかけるコスプレさん。
―すげ~!!時代劇に出てきそう!!嫌、それより上手い!!と心の中で驚嘆し手を叩いた。しかし、これは乗った方が良いのだろうか…じゃあ、取り敢えず…
「じゃあ、貴方に斬られましょう」
さらりと答える俺に、コスプレさんは驚いていた。またリアルな事で…どれだけ練習すれば出来るのだろう。
「御主、中々の心得。敵ながらあっぱれじゃ。その心、見込みありじゃな。どれ、御主を我らの家来にして差し上げよう」
そうか、この人達は俺をそっち側に引き抜こうとしている訳だな。そんな小汚ない手に乗るか!!
しかし、この心の声が少しだけだが出てしまった。
「そんな小汚な…」
「そうか、そうか。ならそなたの名は何と申す」
ん?否定出来たのか分からないが取り敢えず答えようとした。だが、2日前にアップデートした歴史の本に「先に名前を言ってはならぬ」と書いていたので、先に名前を聞くことにした。しかも本のとうりに。
「先に名を聞くなど、無礼者のすることじゃ!!先に名を申せ」
―決まったな。心の中でガッツポーズ。
すると、上手い役者さん。
「これは失礼。わしの名は《西尾宗次》という。御主は?」
「西尾宗次?聞いたこと無いな。どんだけ入り込んどんねん!!」
そんな事を考えながら質問に答えた。
「俺の名前は安藤竜也。この世界で有るか無いか分からないが中学生だ。それより、ここは何処なんだ?年号は?」
中学校があるか、ここは何処か、年号は何か、一気に質問した俺。それに少し戸惑った西尾さんのコスプレは言った。
「ここ?ここは山城平野で年号は天文26で1556年だがどうかしたのであるか?」
「は?1556年?もうそろそろ冗談も良いだろ」
そう思った時、ふとこんな言葉を思い出した。
「今から大体500年後の未来を見てくるんじゃぞ」…………………………………………………2056-(マイナス)500は…………………………
1556!?
まさかここは、
未来ではなく、過去…
昔の人の言葉むず~い。
間違っているかも、嫌絶対間違っているので後々喋りかた変わると思います。