可愛いあの子の裏の顔
社長「伊勢ちゃんは可愛いね〜。
仕事終わったらさ飲みに行かない?」
50になったばかりの社長がヘラヘラと新入社員の子に言い寄る。
伊勢「ありがとうございますぅ。でも、私彼氏いるんで行かないです〜。」
社長「その人どんな奴?」
伊勢「一個下の可愛い子です。」
社長「は?こんなに気のある素振りしておいて?あり得ないんだけど。」
伊勢「えー?当たり前じゃないですか〜、
社長って可哀想だから気を遣って優しくしてあげてただけなんですから〜。」
社長「ふざけるな!上司を馬鹿にするな!」
伊勢「社長こそー、女性を馬鹿にしないで下さい。
私、自分の悪いところは直さないくせに人の悪口ばっかり言う魅力のない人に興味ないですから。言っときますけど、年齢で断るんじゃないですよ?あなたが好きな人じゃないから断ってるだけです。
女性は好きな人に愛されたい生き物ですからねぇ。」
新入社員だけの飲み会。
キミクラ「伊勢さん!強烈でしたねー!」
伊勢「えー、そうですかぁ?」
キミクラ「キッパリ言ってくれてスッキリしたわ!」
伊勢「だってあの歳じゃパパと一緒ですし〜、
正直気持ち悪いです。」
ミツバ「私も同じ目に合ったことあるけど身の程わきまえろって思ってました。
それに社長って機嫌悪くなると怒るから嫌いです!!」
カジ「俺も!!」
伊勢「えー、でもー、怒ってる方が良くないですか〜?」
ミツバ「え!?なんで!?」
キミクラ「まさかドM?」
伊勢「違いますよぉ、だってー・・・社長って血圧高ですよね?」
キミクラ「あ、ああ、うん、そうだよ。」
伊勢「そしたらいつかプツンって血管切れそうじゃないですか。」
伊勢がフォークでプチトマトをグサッ刺し、中から赤い液体が漏れ出ていく。
その笑みは冷え切っている。
この子!可愛い顔して結構えげつない!!
伊勢「この間だって〜キミクラさん、部屋から出ていけって言われてたじゃないですかぁ。
あなたがこの世から出てけって感じ〜。
顔も性格もイマイチ、奥さん逃げれて良かったですねぇ。」
彼女は悪意のない口調でケラケラと笑っている。その日から何故か女性社員の好感度が上がったそうだ。
それに加えて、クビになったのは伊勢じゃなく社長の方だった。
ミツバがこっそり縁切り神社に行くと社長が事故に遭い、両足を骨折。そしてそのまま入院。
セクハラがバレてクビだそう。
給湯室で伊勢がミツバに話しかける。
伊勢「ミツバさん、念飛ばしました?」
ミツバ「何の話ですか?」
伊勢「私、見えちゃうんですよねぇ、念とか霊とか。」
ミツバ「そんなもの気のせいですよ。」
伊勢「じゃあ、そういうことにしときましょう♪」




