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巡る廻る物語

作者: 嘩月

朝の眩しさや、昼の煩さ、夜の静けさも全部愛しい。

流れた時間を空になぞった。



雑踏街の暗い夜は、光り輝く淋しい景色。

中心部の高い展望台から渦巻いた人々を眺めていた。

それが、希望と絶望に練り込まれたものなら、それなりに綺麗なものだろ。

一〜十を数えている間に、崩れ去った夢の破片。


『指で四角を作って切り取った映像』。

『黒い画面の極彩色の映像』。

模範解答の通りに答えると間違いだった。


ここまでの物語が全て無駄なんて誰に言われても、溜まった涙を流さずに、ただ無言に。

無益だった時間さえ自分自身のものだから、例え宝物と言えず腐ったものでも今を形作ってくれる確かな物語。



闇の天深く刻む、煌めく残骸達。

見下ろす世界が美しく見えるだろう?


朝の眩しさや、昼の煩さ、夜の静けさも全部愛しい。

流れた時間を空になぞった。


「満天の夜空が泣いた時に流れ落とした破片。拾い集めては大事に抱え込んだ。それが細々く光ったなら、少しは前に進めるだろう」



『夢で描いて作って切り取った影像』。

『白い用紙の極彩色の影像』。

模範解答の通りに答えていた日々を笑っていた。


今からの物語が全て上手くいく証拠は無くても、立ち止まらないで、ただ前進。

懐かしい時間はもう振り返る意味は無いから、昔を馬鹿だと笑っていけるように願って歩く不確かな物語。



朝の眩しさや、昼の煩さ、夜の静けさも全部愛しい。

流れた時間を空になぞった。

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