いざ!種族設定!その1
連続投稿1話目
とりあえずマルティーに言われた種族設定をしよう。たしかここらへんにウィンドウが…
ウィンドウを探していると呆れたような声が聞こえた。
『ウィンドウはこっちですよ。』
「え?」
振り返ると、マルティーが目の前にあるウィンドウを指さしていた。
『それと、私を呼び捨てにするのはやめくださいまし』
あ、はいマルティーさん
俺は駆け足でマルティーさんのもとへ向かうとウィンドウを覗き見た。
〈種族設定を開始します〉
〈あなたがなりたい種族を選択してください〉
そうして出てきたのは5つの種族だった。
森人
魔力が高く、魔法の扱いに長けており、【ファイアボール】だけでウルフの群れを倒したという逸話が残っている。
また、弓の扱いにも長けており、かの英雄サジタリウスはハエの羽だけを射貫いたと言われている。
調合、木工、弓術、魔法系統のスキルにプラス補正。
弓術以外の武器スキルにマイナス補正。
固有スキル火属性魔法、水属性魔法、土属性魔法、木属性魔法、金属性魔法を習得可能。
これは無しだな。
はっきり言って俺は弓が下手だ。ド下手だ。射った矢が物理法則を無視して自分の頬をかすった位下手だ。
そんな俺がエルフになってみろ、MPが尽きて死に戻りする未来しか見えない…
それに…この身長じゃ……
次ぃ!
地底人
力が強く、鍛冶が得意。
かの英雄リーブラは自らが握りつぶしたアダマンタイトで魔剣を作ったと言われている。
採掘、鍛冶系統のスキルにプラス補正。
鍛冶系統以外の生産系スキルにマイナス補正。
固有スキル超技術を習得可能。
俺はウィンドウをぶん殴った(もちろんすり抜けた)
ドワーフ…小人…あっ(察し)