いざ!帰宅!
初投稿です。温かく見守ってくれたら嬉しいです
下校のチャイムが鳴ると同時に俺はダッシュで昇降口へ向かった。
「おい!須藤!」
なんか呼ばれたような気がするけどきっと気のせいだ。
あぁ、早く家に帰ってアレがしたい。
「まだ下校時刻じゃないぞ!」
「何だと!?」
その言葉を聞いた俺、須藤真が振り向いた瞬間、目に入ったのは…
ダッシュでこっちに向かってくる俺の親友、近藤勇だった。
「お先!」
「なっ、お前っ!騙したのかっ!」
「あぁ、そうさ!お前より早くアレをやるためには必要だからな!」
「お前の方が家近いだろうが!」
「2メートルしか変わらないんだが!?」
ちなみに、俺たちが言ってるアレとは今日からリリースされる日本初のVRMMOであるサイバー・ライフ・オンラインのことだ。数多くのモンスターが生息する広大なフィールドを冒険しようというのが気になって勇を誘ったのだ。しかし、いま重要なのは…
「待ちやがれこの野郎!」
こいつにお礼してやることだ!
「ハッハッハ!そんな言葉で俺が止まるとでも思ったのか?」
この野郎鼻につく言い方しやがってぇ…
その後も何度も抜かそうとしたのだが…
結局、開いた差は縮まらず、俺はやつより遅く帰宅したのだった。