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第7話 「魔王としてのメリット」

丈瑠タケルは、さっき吸収した【重力球グラビティボール】に含まれていた魔王の魔力のおかげで、魔王に進化したことを告げた。

 魔王ゲミュラスは、それを聞いてすごくうれしそうに驚いた。


 顔がニヤついてるぞ、こいつ・・・・・・


「それにしても、魔王化するのが速かったな。しかも、人間種としての器がそのまま残っていて、無理やり魔王種としての器が上書きされているな。これは、覚醒魔王化だな。まあ、完全魔王化ではないからまだまだ半端ものってことか」


 ゲミュラスの口から、覚醒魔王化とか完全魔王化なんてよく分からない単語が出てきた。単語の文字的にだいたい意味は察することはできるが、話の全体像が見えてこない。


「この世界の魔王には、2種類の魔王が存在するんだ。私のような完全に魔王に進化してしまう完全魔王化。もう一つは、丈瑠のように魔王種へと進化したばかりの魔王のことを覚醒魔王、覚醒魔王化という。それぞれにメリット、デメリットがあり、完全魔王は覚醒魔王のメリットの約半分を併せ持つ」


「そのメリットは何ですか?」


「その前に、魔王化とはいったい何なのかから説明しようか。魔王化とはその名の通り、ある種から魔王種へ進化することだ。魔王化することで、進化した時点でのステータスが大幅に上昇する。基本的には、2倍になると考えていてくれ。次に、不死属性が追加され死ねなくなる。不死属性とは、基本6属性以外の属性でレア属性と呼ばれているんだ。まあ、不死属性は魔力ではないがな。3つ目のメリットとして、習得できる魔法やスキルの上限が無くなり無限に習得することができるんだ。普通の種族だと、それぞれに上限が設定されてるんだ。だから、神級魔法を習得している人族や亜人族、魔族なんて数えられるくらいしかいない。けど、魔王種は無限に習得できるんだ。魔法使いからしたら憧れるよ。最後にレベルの上限が開放され、レベルが上がり続ける。経験値のテーブルはどんどん大きくなるけどな。あとこれは能力的なメリットじゃないけど、すごくモテる。一夫多妻なんて目じゃないぞ」


 魔王化するだけでも、すごい沢山のメリットだな。でも、不死属性か。それはデメリットだよな。死ねない体なんて先輩になんて言われるんだろう・・・・・・


「死ねない体になるとして、それは本当に死ねないんですか?」


「剣で心臓を切られようと、魔法で体を燃やされようと、塵になり復活する。それが魔王化だ。でも、死ぬ方法はいくつかあるぞ。ただ、おすすめはしないがな。一つは、勇者に殺されること。もう一つは神族に殺されることだな。神族は滅多にこの世界に干渉はしないが、それでも顕現することはごく稀にある。よくあるのは、勇者が召喚されたときに一緒になって召喚されるパターンだ。私は過去に3回神族と戦ったが2体殺して、1体は自分の配下にしてやったわ。ワッハッハッハッハー」


 自分を殺しに来た神を自分の配下にするなんて、この人はやばいな。でも、死ぬ方法はそれぐらいしかないのか。諦めて、楽しく生きるのも一つの選択か・・・・・・


「次に進んでもいいかい? 覚醒魔王化のメリットは、魔王化のメリットにプラスしてもう一つ。それは、魔王化する前の状態に任意で戻れるのだよ。半端ものの魔王だから許される行為だな。例えば、丈瑠の場合だと、普段は人間種で生活してピンチの時だけ魔王種に変更できるんだ。これだったら、人族の国に行ってもバレることが無いんだ。デメリットは、魔王としてなり立てだからそれほど強くないことかな。魔王だからと言って余裕こいてたら瞬殺されるよ。まあ死なないから復活はできるけど、その復活する時間も完全魔王化と比較すると長いんだ。それも圧倒的に差があるんだよ。だから、私的には早く完全魔王化することをお勧めするよ」


 復活するまでの時間のこと、考えてなかったな。どれくらい長いのか今度試してみるか・・・・・・


「次は完全魔王化についてだね。完全魔王化するためには、いくつか方法があるんだけどその中でも有名なのは2つ。1つは、覚醒魔王の状態で勇者を殺すこと。もう1つは、他の完全魔王に負けを認めさせることだね。私を含め、この世界には11人の完全魔王がいるけど、レベル的に後者はお勧めしないよ。まあ、前者も今のままだと無理だけどね。で、メリットだけど覚醒魔王とそこまで変わらないよ。あとは、復活の時間が一瞬になることくらいかな。デメリットとしては、魔王種への完全な進化、勇者や神に狙われる日々が続くくらいだね。これは、魔王のほとんどにとってはメリットだけどね」


 そうなると、俺の当面の目標は戦闘レベルを上げて、ステータスの大幅更新。スキルや魔法も覚えまくって、神級魔法を習得する。あとは、地球でやってた漫画の中に、復活時間の短縮を目指す訓練があったな。それを真似るか。


「真剣に考えているところ悪いが、2日後に私の息子たちがこの城に集まるんだ。その時に、私の後継者として紹介するが、いいか?」


 


 は???? 

 


お久しぶりです。菓子職人です。

だいぶ長らく更新しませんでしたが、これから更新頻度を上げていくつもりです。


魔王ゲミュラス:絶対に嘘じゃwww

丈瑠:上に同じくwww

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