漫画のようにはいかない超能力の使い道
ある日僕には超能力が目覚めた。
体中の至る所から好きなように火が出せるという能力。
普通の男子高校生なら漫画みたいで面白い、カッコいいなど喜ぶかもしれない。
僕も初めはそう思った。
だか、そんなことはなかった。
最初、僕は少年漫画に出てくるようなヒーローの格好をして町の平和を守ろうとした。だが、そう簡単に事件は起きないし、僕がそんな格好で外を出歩いたとしたら間違いなく変質者扱いだ。
僕は授業中この能力の使い道を考えた。
•たばこに火がつけられる
僕はまだ高校生だ。
•料理ができる
うちはIHキッチンだから火は使わない
•いつか見た映画のように火を使って空を飛べるかも
火の調節ができないからそれが原因で火事になるかもしれない。
あれ…。もしかして火の使い道ないんじゃない!?
なんでこんな能力なんだ!面接の特技を答える時使えるって?
高2でまだ夢も進路も決まってない僕へのあてつけか!!
それに面接で特技はなんですかって聞かれて「火をだせます*\(^o^)/*」なんて言えるか!!!!!
面接官きっと会社燃やされると思って絶対採用しないよ!!
ネットでも「炎上マン」とかなんとかイヤな名前つけられそう…
頭の中でそんなことを僕はいろいろと考えながら帰っていた。
ふと、気がつくと担任の先生の家が燃えていた。
いきなりの展開にびっくりした。そして同時に思った。
今の僕なら火の中入っても平気じゃん…。
僕は火の中に入って先生を助けた。
「こんなとこでなにしてる。進路は決まったのか」
そう言う先生に僕はこう答えた
「消防士になります」
人生は漫画のようだ




