やるべきこと
「......ラクラに伝えてくれ、他の魔王との協力が必要かもしれないと。あと、ヂィラに周辺の警備を硬くしてくれと伝えて」
先ほどの報告を受けたあと、この領域は一気に戦争ムードになっている。しかし勇者は凡人がいくらかかっていこうとも意味はない。この中で互角かそれ以上まで持ち越すことができるのは、スミレと自分。後はギリギリサクさんというところだろう。しかも相手は単体でくるのではない。何千万もの軍勢がやってくるのだ。数は暴力になる。個が強かったとしても、数が集まればそんなもの関係ないのだ。
「カリン!私達は何をすれば良いの!?」
鈴達が言ってくる。
「なら、鈴とアルとナトは大規模軍団生成魔方陣の展開をお願い。タコッチィーヌは、ラクラについて」
ラクラというのは、つい最近配下創造で創った者である。髪はピンク色で、身長は160cmと言ったところだろうか。
分かった......と言って各自はそれぞれの仕事に向かう。
「サクさんは……えっと……あ、そうだ!こんな袋を探してくれない?」
袋とは、カリンが魔王になった時に渡された二つ目のアイテムである。それが何となく、指輪っぽいものが入っている気がしたのだ。もしかしての見間違いてきなこともあり得るが、中に何が入っているかどうかだけでも調べる価値はあるだろう。
「宝物殿のパスワードを教えておくから、その中から探してきて!!」
「はいはーい」
……気楽すぎるだろっ流石だ。KYグランプリで一位に余裕になれるだろう。
「さて……私もやるべきことをしますか......」
魔王の性格によってその土地の様子などが変わったりするということは前にも言った。それにどういう意味があるのか。答えは一つ、その支配下においた土地は、地形効果で戦争の際などに有利に働く、そして、魔王はその土地をコントロールすることができるのだ。今からその能力を使って、防衛の前線となるべき拠点を作るのだ。
「よぉ〜し!」
気合を入れて魔力を何かに変換させる思いで放出する。するとまず城の空いている敷地に、ニョキニョキと櫓のような塔が生えてきた。
勇者軍団・2300万
魔王軍団・1.2万
何かすごいことが起こりそうな予感......




