再来
「グ……ググァ……ググググァァァァガァァァァァグゥグゥガ……」
パンチとキックが炸裂した後、しばらく呻いていた水風神だったが、今、ちょうど生命反応がなくなった。完全に死んだようだ。
「やったーやったー!私達がとどめだ~!」
「やったーアハハハハハハハ」
鈴とサクさんは上空でハイタッチを交わしている。無事に討伐に成功して良かった。フラッときた魔力の低下は自然回復でもう完全に治っている。そしてまずは、ドロップアイテムである繋ぎの指輪を制作に使用するアイテムを取ろうと思って、あることに気がついた。
「……あれ?ドロップアイテムの中に、素材がないよ?」
私達はクリアランクで言うと最高ランクのSでクリアをした。なので絶対にどのアイテムも出るはずなのだが……
「カリン、あのアイテムって特別な幻想級の素材だから、世の中に一つしか存在できないとか言ってたよな」
ピサロが言う。そう言えばそんなことを言ったような気もする。
「なら……あれはないってこと?」
アルもそう言う。
「じゃぁ……あの素材は何処に?」
ナトが言う。一つだけ、心当たりがある。
「袋……龍の鱗の袋……あの中に、あの素材をいれてるはず……」
そう、ゲーム時代に運良く出たあのアイテムは、絶対に損失することがないように、特別なレジェンド級の袋に保管をしてあったはずなのだ。
「なら……あの袋は何処へ?」
下におりてきた鈴が言う。
「あれって、保管したよね……あの……私達が攻略に一ヶ月かかって攻略したあのダンジョンに」
もう一つ、もう一つ私達は、ゲーム中難易度最悪のダンジョンに挑み、ギリギリ勝利したのだ。そこの最後の部屋に倉庫があった。使わないからという理由で。
「え……てことは」
何かをアルが察したように言う。
「もう一回あそこ行かないといけないの!?」
アルが絶望的な様子で言う。あの場所とは、龍族大決戦の際に、敵キャラとなる青龍の陣営の真後ろに出来る、その時にしか発生しないダンジョン。
その名を「龍族の宝物殿」と言った。
またですか!?




