繋ぎの指輪
「ふぅん、カリンたちは帰る方法を探しに行ったのかぁ……」
邪神は、水風神討伐中のカリン達を水晶から眺める。その横には元ルミドール、現在神になった者も居る。
「もっと遊びたかったなぁ……でも仕方ないかぁ。あ、そうだ!次はTRPGじゃない世界に飛ばしてあげようかな~。ね!ルミドール!」
「……カリンたちはどうやって帰るのでしょう」
小さな声でそう言う。
「多分繋ぎの指輪だと思うよ。でもあれは……もう無いんじゃ無かった?」
「えぇ!?じゃぁ意味も無いのに攻略してるんですか?」
「まぁ、そんなところだね。骨折り損のくたびれ儲けってやつでしょ」
ずいぶんと軽く邪神は言う。もっとも、攻略をしているカリンたちにとってそれは、死活問題なのだが。
「……指輪は……繋ぎの指輪は今どこにあるんですか?」
「ふふーん、いいことを聞いてくれたね。指輪と書いてあるけれど、指輪じゃないんだ。設定したのは自分の癖に、忘れてるのかな?」
え?……とルミドールは聞き返す。
「例えばさ、なになにするよーってところがあって、実際それをしてないとか……」
「それは単なるタイトル詐欺です!!」
「じゃぁさ、これだこれ。元なになに氏が絶賛!とかあるじゃん」
「それはお店としてはありでしょう」
妙なやり取りが始める。
「まぁ、仕組みは簡単。クリアしても意味がないってだけ。魔王になる時に渡されたもう一つの袋。あれを何で見ないかなぁ……」
「ってことは……」
「うん。もう彼女はあの指輪を手にしているのさ」
そう言う、邪神は何処かへと消えて行った。
あとに残ったのは、ルミドールただ一人だった。
案外邪神とルミドールで、お笑いできそうですよね。




