九嬰の護神 4
「ピサロ!みんなを任せたよ!サクさん、ついてきて!」
「え!?私!?え、ちょまっ……」
私が考え出した突破口は一つ。敵の攻撃を分散させることだ。今は一箇所に対して全力の一撃を受けている。しかしこれが二箇所ならどうだろう。数値だけで考えれば、二分にその攻撃は分かれる。50%攻撃を分散させることが可能なのだ。攻撃を分散すれば、その分こちら側が攻撃に出られる可能性は高くなるのだ。ちなみにサクさんを呼んだ理由は一つ。彼女は異常なまでの素早さと回避能力を誇っているからだ。
「分かった!カリン、お前の意図は見える。気いつけろ!」
ピサロは作戦がわかったようで、そのための行動に移ろうとしている。
「行くよ!」
私はそう言うと思いっきり地面を蹴る。それに合わせてサクさんも走り始める。
……うわぁ、速い。流石サクさん。水泳の次に得意な陸上種目で部活にも入ってないのに総体に出場して優勝するだけの足だ……ランクが違いすぎる……。
「よし!ドッペルゲンガー!ええっと……ミストカモフラージュ!」
所々に分身を置いたり幻影を仕掛けたりしながら走り抜ける。あともう少しでピサロ達のちょうど真正面に行くことができそうだ。
「ちょっ攻撃激し!うわっ」
「う、うわぁ?っと、アハハハハ」
しかしあちらも私たちの動きを邪魔してくる。私が間一髪のところでよけるのに対してサクさんは余裕で避けている。流石類稀な身体能力……恐れ入りました。
「よし!これでちょうど反対側に来れた!あとはここから攻撃をかけるだけ!」
「ちょっなに急に走ってんねん」
「何で大阪弁!?」
「知らん、アハハハハハハハハハ」
……よく笑っていられるよなぁ……
「今度こそ……ライトニングスパークダブルス!」
裏側から攻撃を仕掛ける。背後からの急な攻撃にはとっさに防御が出来ない。どんなに装甲が硬くても、多少のダメージは確実に入る。
「ウ、ウォォォオォォォォォォオオオォォォォォォォ!?」
やっぱりだ。水風神は痛みに耐えかねてこちらをジロリと睨む。
「あ、これやばくない?」
今思えば、私達が一番今は防御が薄い。
「ガァァァァァァァァァァァァ」
水風神は雄叫びをあげて、思いっきり突進攻撃をしかけてきた。
ブクマがブクブク三ブクブク。合わせてブクブクブックマーク。




