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九嬰の護神 3

「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」


水風神が雄叫びをあげる。空気がビリビリと震えている。まるで地震のようだ。

その後水風神は、驚きの行動に出た。なんと左右に手を延ばし、水神と風神を掴んだのである。それをそのまま大きく口を開けて……食べた。

バリ…バリ…ムシャ……ムシャムシャ……ボリ…バリボリバリ……


「う、気持ち悪い……仲間同士で捕食しているのか……」


バリ…バリバリ……ゴックン。

水風神は食べ終わるとまた丸まって待機する。しかし、次の瞬間、勢いよく姿勢をとき、立ち上がった。その瞬間に周りの感じが変わる。


「ガァァァァァァァァァァァァァァァグロォォォォォォォォォォガァァァァァ」


今一度その水風神を見ると、今度は腕がまた生え、四本増えて六本になっていた。顔も数が増えて、三つの顔ができていた。


「え……何かヤバそう。えっと……リヴァース」


何か嫌な感じがしたので、仲間にかけていた呪文を解く。


「おいカリン……びっくりしたぜ!?」

「そうだよー!!」

「殴ってやりたい……」

「鈴やっちゃえー」


……おうおう、元気そうで……


どう思っていると、水風神が呪文のようなものを詠唱し始めた。


「ガブィォルゥゥゥゥゥゥゥゥガブラグラブララエァバオォォォォガァァァォォ」


あの体などから考えて、かなりの高位魔法だろう。


「全員!回避行動!くるよ!」

「ガブルルルルルァァァァァァオォォォォォォチャァァァァバラチャァ!!」


私がそう言うのと、怪物が詠唱を完成させるのが殆どちょうどだった。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


ピサロが大きな声で叫ぶ。

それもそのはず。ライトボールのようなものが数百個、こちらへと向かってきていた。ライトボールのように見えるが、別のエフェクトがついている。多分かなりの威力がある状態異常が付加されているのだろう。当たればいっかんの終わりだ。


「マズいマズいマズいマズい!拡散、ライトボール!」

「炎よ宿れ!ファイアーソード!」

「私だって負けてられないわ!エリアバリア!」


私、ピサロ、鈴も応戦する。それに残りの仲間たちもどんどん魔法やらスキルやらを使って応戦する。


「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァァ」


私達がしぶとく残っていることに更なる怒りを覚えたのであろう。また雄叫びをあげる。


(……このままやってもキリがない……なにか突破口を開かないと……負ける!)


急がなければ魔力値の削りあいになり、総合数で劣る私達は負けてしまうだろう。


(やるしか……ない!)

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