模擬戦
「じゃぁ、始めようか。中庭のところに集まって!」
今何をやっているかというと、レベル上げのための模擬戦である。
というか、今からしようとしているのだが。
仲間の戦い方も分かるし、本気になれるからいい考えだ。第一回戦はピサロ対タコッチィーヌだ。同じ戦士同士、頑張ってもらいたい。
「タコッチィーヌ、怪我すんなよ?」
「お前がな!」
その言葉と共にお互いが走り出す。ピサロは小型の剣。タコッチィーヌは身長ほどもある大型の剣を持っている。スピードではピサロが上。力ではタコッチィーヌが上だ。そしてついに剣が交わる。やはり力ではタコッチィーヌが勝っているため、ピサロは厳しいようだ。そのまま押し切られて倒れてしまった。
「くっそぅ負けた!」
「はははははははタコ最強」
「わけわかんねぇ」
次の勝負は私とアル。魔法対決だ。
「物理は有り?」
「いいけどアルって、魔法使いだよね……」
その言葉と同時に杖を構える。
私は無詠唱で魔法出来るから、アルの魔法完成まで待とうと思う。
「なんてね、私やっぱり物理!」
そういいながらアルが高速突進して来る。
「ちょ、マジで物理!?ヤバイヤバイ、ロックヴァース」
私が呪文を唱えると、石の山ができ、アルの四方を囲った。
「かっちー!」
「くそぅ、鈴との勝負でパンチ受けろ!」
「嫌だよ!!!!」
そんなこんなで勝負をしていくうちに残ったのは私と鈴。
「………お願いだから殴らないでね」
「嫌よ」
あらま、即答ですか、殴る気満々じゃないですか。あれ、あ、手にハンカチ巻いてますよ。布メリケンじゃないですかやだー。
スタートと同時に私は呪文を急いで唱える。
「早!やばい、フライ!」
殴られないように急いで空を飛ぶ。
「それで逃げられるとでも?ジャンプ、エアムーブ!」
ちょ、卑怯ですよ鈴さん、ジャンプとエアムーブ合わせて空中移動とか、フライよりも速いじゃないですか!
「う……これはまずいな、アクアカッター」
この呪文は水を小さくして、カッターのように切れ味を増したものである。
てか両者とももうこれが模擬戦だってこと忘れてるような……
「カリン逃げるな!早く速く疾く、疾風の如く!ライトボール!」
鈴もアクアカッターをライトボールで打ち消す。
「やば!ソルトシェイカー」
ちなみにこの技は魔法でもスキルでもない。ただ、塩をなげつけるだけの攻撃とも言えないようなものである。
「はぁ!?し、塩!?目に染みる!イタイイタイイタイイタイ!治れ、傷よ、癒せ!キュアオール!」
「くそっ塩って状態異常判定か!」
「カリン!今殴ってやる!」
「やめてー来ないでー!」
「いけぇぇぇぇぇっぇぇ」
「やばい!封印されし鎖よ、このものを封じろ!禁!」
……思わず神様まで使っちゃった……
(ちなみにこの後、鈴はカリンを殴ろうとして様々な呪文をかけます。まぁそれは今度にでも……)




