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有志

「おーい、久しぶり」


私は六人に声をかける。


「あー……スミレ、すまないけどサクさんよんできてくれる?」

「はい。分かりました」

「サクさんって、あのサクさん?」

「うん。あの水泳ジャンキーの」

「……サクラここまできてたのか」


しばらく経つと、スミレがサクラを連れて来た。


「えー……っと、いまあちらの世界で起こっていることは残念ながら本当。で、私は一つだけ元の世界に帰られる方法があると思うんだ」

「それはなに?」

「TRPG仲間なら分かると思うけど、繋ぎの指輪だよ」


繋ぎの指輪とは、アイテムランクが最上級のアイテムで、効果は指定した二箇所の場所を何人でもその場所なら何回でも転移することが可能というアイテムだ。本来の使用方法は、ワープサンクチュアリが発動されてもすぐに逃げられるようにとか、MPが0で転移魔法が使えない時などに重宝されるものなのだが、これを使うことで、こちらの世界とあちらの世界を繋げることが可能というわけだ。


「でも確かあのアイテムって……」


アルが悩むように言う。


「うん。あのアイテムは限定クエスト[九嬰の護神]のクリアランクが最上級の場合に手渡される妙円の水晶と、大規模クエスト[龍族大決戦]のクリアランクが最上級の場合に手渡される宝生卵を組み合わせないと出来ないよ」


ちなみにTRPG時代には、二つの内の一つ、九嬰の護神はクリアしたが、クリアランクはかなり低く、損害も大きかった。また、龍族大決戦はクリアすることもままならずに終わってしまった。

そう考えると絶対に死亡者は出てしまうし、クリアさえできないかもしれない。


「無理じゃね?だってそもそも龍族大決戦なんて速攻負けたし」

「タコッチィーヌの言うとおりだと思うぜ」

「私も。ナトが言うようにタコッチィーヌのいうことが正しいと思うけど」

「……忘れてない?今の私達には神の協力があるんだよ?」


五人の神を一気に相手にとれる、超強力な神。


「邪神がいるじゃん」

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