ルミドール、永遠に
「ルミドール!スミレ、応急処置を!ピサロ!どういうこと!?」
そう叫ぶ。叫ばずにはいられなかった。
「俺がきた時には、……もう遅かった。もう全部終わってた。クソっ」
どうやらあの声がした時、ルミドールはもう襲われていたのであろう。
魔法で生命感知を使うと、僅かだが反応が出た。結果は良くない。持ってもあと一時間という反応が出た。
対処方法はないと出た。しかし、実は一つだけ打つてはある。
それは治療というよりは呪いである。
タイムストップという、LV1でも使える技がある。その技に魔力増大をかけて、効果時間を増やすのだ。それで死ぬこともなくなる。しかし、生きることもなくなる。
つまりはルミドールの時間を止め、ルミドールは時間の中で立ち止まることになる。
(届けておくれ、あの人の声を「念話」)
魔力拡大をした念話で、ルミドールの「心」にアクセスして、意志で念話をしようというのだ。
(ルミドール、聞こえるか?ルミドール?)
(……カリン?ごめんね。死んじゃうみたい。あんまり役に……)
(死なない!今から言うことを、しっかりと聞いて)
(う、うん……)
(タイムストップって知ってるよね?あれを今からルミドールに使おうと思う。あれを使えば、君は死ぬことはない)
(でも……生きることもなくなるよね?)
(………)
(私の夢ってね、ただの安定した受付員か何かがいいって、思ってたんだ。でも、カリン達に出会ってから、いろんなことが起きた!凄いことがいっぱいだった!)
(……)
(ありがとう。私はもう満足。カリン、ありがとう!)
ルミドールがそう言うと、念話の接続が急に薄くなり始めた。
(ルミドール!ルミドール!ルミドール!ルミド………)
そこで意識は途切れた。




