転移!クラスメイト!
「さっきからかなり揺れてるなぁ……大丈夫か?」
丁度ピサロがルミドールの部屋に到着した時、カリンは緊急時の集合場所へと向かっていた。あと数十歩で部屋に入ることが出来るだろう。
(……神はもう力が戻ったのか……私のスキル、希望の神が使えればなぁ……)
今思ったのだが、この世界に希望の神なんて一切作っていないのだが……
そうこう思っているうちに部屋までたどり着いた。急いでドアを開けて中に入る。中に入るとスミレとアルトがいた。
「魔王様!状況は緊迫しております。ルミドール様は連絡がつかず、リルファイ様も、反応はあるのですが念話で話す余裕がないらしく……」
「厨房の方は、全部壁が崩れてしまいましたし……」
やはり状況は芳しくないようだ。
しばらくの間、静寂が訪れる。
しかし、その時だ。今度は部屋に魔方陣が現れて、突如輝き始めたのだ。
「っく……敵!?アルト殿は下がってください」
即座にスミレが対応する。私も杖を抜きかけた。
しかし予想に反して現れたのは一人の女子だった。
しかも何か知らんがオドオドしている。
「あ……れ?ありこう!?」
ありこうというのはなぜか覚えているが、有田のありと、浩介のこうをとって、クラスの人からはだいたいそう言われていたような……要するにあだ名だ。
「……えーっと、もしかしてサクさん?」
サクというのはスポーツ万能、水泳ジャンキーであるサクラのあだ名である。
(ちなみに一日に二時間は泳いでいて、髪が塩素で脱色して金髪になっている)
「あれ?何で私、こんな格好してるの?」
思いっきりファンタジーな格好をしているサク。
「っていうか、よく私のことわかったね」
「いや、なんかそんな感じが……」
「勘!?」
「うん。あははははははははは」
「…………」
で、一つ言っていなかったのだが……
「あー……サクさん。ここ、異世界だから。あとね、この城、今襲撃されてるから」
「あはははははは、そんな感じした。あははははは」
「……妙なところで冷静」




