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刹那走馬灯
「誰かーTRPGやる人いない?」
僕は心を決めて休み時間に大きな声でそう言った。
………訪れる沈黙。ソウデスヨネ。やる人なんている訳ないですよね。
そう思っていると、かけよってくれたのが京。
その後も少しずつメンバーが増え、今の六人になった。
あの時は本当に嬉しかったなぁ……
「今日はクエストを三つ用意してきたよー」
「待ってましたー‼」
TRPGをプレイするのが日常となっていたのは、始めてから三週間後。
そして一年が終わり、クラス替えになった。丁度三人三人で別れてしまったので、昼休みに図書室を借りてすることになった。
(クーラー最高‼)
そしてこの七夕である。
僕達はここでTRPGの世界に行ってしまった。
そこで映像というか記憶が途切れた。
(あぁ、みんなごめんね。私は……僕は遂に死んじゃったよ……でも、みんななら、みんななら……)
GMはPCを導き出し、助ける者。
その思いが無念となって、身体中を駆け巡る。
「みんなを……みんなを……守らなきゃ‼」
そう大声で叫んだ瞬間、私はその空間の中で、光に包まれ出した。




