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戦闘2

「あんただれよ」


ジロリ……と、ルミドールが睨む。

ルミドールが睨んでもあの人そういうのが似合わないから逆に可愛く見えるだけのような気がする。あ、冗談ですごめんなさい。


「あれ?……さっき飛ばされたやつだよ、まぁ簡単に自己紹介するか。俺はピサロ。剣士だぜ」


そうぶっきらぼうにピサロがいうと納得したようにルミドールは言った。


「あぁ、さっきのやつね……で、私と戦う気?」


少し威圧を込めながらルミドールは言う。


「まぁ…そうだな、廚二君と、TRPGバカは力が非力だからな。やっぱ俺がいねぇと話になんねぇわ……」


ピサロはーそう言って2人をみる。え、今の発言結構酷くないですか?


「オイオイ、廚二は世界の心理だぞっ」


「いや……ナトのは無視していいけど……ナルシストめ! 自画自賛すな!」


2人は反論。TRPGバカて、自分も同じだろう……


「まぁ、いいじゃん、で……あんた……まさかルミドールか……?」


そう驚いたように言う。ごめんピサロ、その下りもうやってる。


「そうよ、まずはあんたからよ」


今度は殺気が掛かった目でピサロを睨む。


「やる気っぽいな。んまぁ、やってやるかぁー」


またまた軽くいうとピサロは深く構える。ルミドールからすれば確実な挑発行為。南無。


「いかせてもらうわっ」


そう言った瞬間、考えられないようなスピードでルミドールが飛んでゆく。それは元の世界での能力では、確実に視認不可能の速さであろう。

短剣を振るいながらのその攻撃は、回避不可能の一撃……のはずだった。


「オー早いなー」


そういいながらピサロは日本刀を縦に構える。

次の瞬間。ガキンという金属が当たる音がして、あたりに火花が飛び散った。

ルミドールって接近戦もいけたんだ。不用意にやると危なかったな。


「俺が好きなのはもっと長い剣なんだけどな……これリーチがちょっとたんねぇや」


軽く後ろにバックステップをとると、瞬時に横薙ぎ。

ルミドールは何かしらの魔法で宙に浮き、すぐに姿勢を立て直す。

ピサロはそこに突っ込んでいく。


「がら空きだぜ!【十字クロススラッシュ!】」


「突撃ですって!? っく!」


短剣を弾き飛ばし、今度は下段に構える。ルミドールの短剣は、宙に高く弾き飛び、遠い地面に深く突き刺さった。

ピサロが怪我を負わせないかハラハラしていたのだが、大丈夫なようだ。

剣を飛ばしたってことはもう相手に戦闘能力は無いに等しいし、もし魔法が来ても【魔法解除(ディスペル)】で消してしまえばいい。


「っく、なんなのこいつら」


ルミドールは焦り気味でそう言った。まぁ、時間が経てば経つほど不利になるからね。


「私の最後の奥義を使うしかないわね……」


そう言うと杖を強く握りしめて詠唱を始める。


「オイ、カリンあの魔法って」


「あー……あれはちょっとやばいかも」


ナトも危険を感知しているようだ。

あの魔法は10レベルで使える最高峰魔法、【星屑スターダスト

魔法効果は単純。文字通り星を降らすというチート魔法だ。

本来TRPG時代のステータスで考えると大幅に有利な私達はルミドール程度の魔法使いの魔法なんてあまり効果がないのだが、この魔法だけは違う。

なんせこれ1つで国1つを滅せられる威力がある。私はこの世界でこの魔法を使用はしていないので微妙だが、恐らくこの平原の地形は大きく変わり、私達も大きなダメージを負ってしまうだろう。サイコロで行う【判定】で1:1のゾロ目を出した時に発生する【絶対失敗】と同じように運が悪ければ……最悪死ぬことになる。


そして自分が魔法を作っておいてなんだが、あれは全属性攻撃。全属性攻撃には有効な相殺属性が同じく全属性魔法しかない。

全属性攻撃を持っているのは私たち仲間(パーティー)の中でもピサロだけ。

ピサロは剣士であまり遠くへ攻撃することができない。射程は長くても3m……


ん……?現時点では私達、対抗手段なくない?


「ではいかせてもらうわよ。【スターダスト】」


そう言った瞬間。空に流れ星が見えた。美しい……じゃなくて、やばい……

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