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大丈夫
「カリン達、大丈夫かなぁー……」
「いや、あいつのことだから大丈夫でしょ。絶対。私は5900円賭けるよ」
「ココ、元の世界の通貨ないから。あともう6000円にしよう」
此処にいる六人は今カリンがまさか敵陣に乗り込んで、籠城をしているなどと、全くこれっぽっちも、微塵も考えておらず、呑気に街へと帰って行く。
「アルトさんのことなんて言おうか……」
「……あの後あの主人、こう言ってたよ。「ここはもう店じまいする。だからお前ら、アルトの奴をどこでもいいから連れて行ってやってくれ」……って。だからもう言う必要は……ないと思う」
「心配だなぁ」
ふと空を見上げると、夕陽が沈み始めるところだった。それを見て鈴が言う。
「大丈夫。私達はあの伝説のパーチィー、[ブラックパール]なんだからね!」
「その恥ずい俺が考えたネームを出さないでくれ……」
タコッチィーヌがボソッと言う。
「まぁ、知られていないようだしいいじゃん、別に」
「それでもだ!いいか?あの名前はなぁ……」
六人はゆっくりとイサキの街へと帰って行く。
2人の仲間と、ついて行ったもう2人のことを言い合いながら。
ゆっくりと。
ゆっくりと。
街の門につく寸前。アルが大きな声を上げた。
「流れ星!」
その星を見ながら六人は、遠い空のしたにいる仲間のことを、思っていた。




