勇者と魔王
「勇者って…あの魔王倒す宿命持ってる奴?」
「はい…先ほど確かめました。誰かまでは特定出来ませんでした。しかしあの中にいるのは確かです」
五ヶ月以内に苦しい戦いが待っているとは、そういうことだったのか…
「とりあえず支配の魔王から領地を奪還せねばなりません。全てはそこからです。魔界への門は私が開けることが出来ます。さぁ、どうぞ」
……仲間としばらく別れることになる。ということか…
「ちょっと待ってくれ、実はあの中にいる勇者は誰か知っているんだ。というか勇者は何人いるんだ?」
「最高で六人です。あの中に多分複数います」
「そうか……あの中にも魔王派がいるんだ。ちょっと待っててくれ」
「はい。畏まりました」
魔界…しかしそこに帰還への道があるかもしれない。
「おーーいカリン!おかえりー!」
「……みんな。重要な話があるんだ。しばらく私は魔界へ行かなければならない。知っている人もいるだろうが、私が魔王だからだ」
「そ、それは一体どういう……」
「フェイさん、私が[調和と平穏の魔王]なんです。理由は省きますが……まぁ、TRPGの時のように、勇者魔王戦が起こるというなんだよ、だから鈴、タコッチィーヌ、アル、ナトとは敵同士になる。ピサロは魔王派だよね」
「あぁ……」
「ルミドールはどうする?どっちについても困るだろうけれど」
「私は…一応魔王領地を見るためにも行ってみる」
「本当にいいの?」
「うん」
ルミドールもついてきてくれるようだ。
「あとはアルトさん。あっちでは特に差別とかなくなると思うよ。来る?」
「私は……差別はないんですよね…」
「もしあっても魔王の名にかけてなくそう」
「なら…いってみます…」
「分かった。フェイさん、私は危害などを加える気はこれっぽっちもありません」
信じては貰えないだろうけど、言っておく。
「では…また会おうね[ギルド・ブラックパール]の皆」
そう言って私は後ろを向かずに歩いた。
あれ、なんか物語が急速に早まって行く…なんかシリアスー




