電撃戦闘2
「タコ・必殺奥義!【タコティルブラッシュ】!」
「っふ、顕れよ闇よ! 我が命になりて従え!【闇放出】」
無数の剣戟に、闇が載る。タコッティーヌとナトの連携攻撃だ。
威力を高めたそれは、私たちの分身……コピーである影を切り裂く。
影はこのもう剣戟によって、周りに近づいてくることができない。
しかし……白亜の城は今では各地で起こっている戦闘で傷つき、耐久力も減っているであろう。辺りの柱の幾つかはガラガラと音を立てて崩れており、このフロアも危ない状況だ。
「早く降参したほうが身のためかもよ! 【爆炎流弾】!」
「魔王に降参しちゃ、世界が終わっちゃうよぉ! 【闇光光線】」
またもや大きな魔法がぶつかり合い、建物に負担をかける。これは……まずいな……
私は一度大きく下がると、横の壁を蹴り思い切り跳躍する。
そのまままた次の壁に飛び移り、同じことを繰り返し、だんだんとスピードを上げていく。
そして……………
「………狙って撃てってことか、魔王ちゃん」
「そーゆーこと。【雷撃炸裂弾】!」
私は今、視認不可能な速さで壁を飛び回り、そこから無数の魔法を放ち、弾幕を張っている。
私たちの目標はリルファイ含む3人の回収。別にこいつに勝つことじゃない。
「っつ!! 影共、なにしてるっ! とっとと雑魚なんか殺して魔王も殺ってしまえ!」
タコと厨二を見れば、2人はポーズを決めて高らかに台詞をいう瞬間だった。
「このタコッティーヌ様を殺すだと?おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ふっ!闇の呪縛に囚われた我々のコピーよ、今その拘束から振りほどいてやるわっ!」
…………………もうやだぁ(泣)
「っち!魔王………想像以上に強いっ!いつまでこの攻撃が続くの!?」
「私の魔力が尽きるまでっ!」
魔王の名前は伊達じゃない。
それ相応の魔力量や強さがなければ、簡単に名乗れるものではない。
「ちぃっ!【闇渦】!」
「これは……!?自爆覚悟の広範囲攻撃魔法っ!?」
敵の手に、闇の魔力が集結していく。完成にはもうしばらくかかりそうだが、この距離であの大魔法はきついものがある。
「【念話】鈴、優香、ディラ、聞こえる!?」
「おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁどりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「ぶっ!危ねぇよマカワっ……て、魔王様!?」
私は現在どのくらいまで作戦が進んでいるか急いでグループ念話で聞く。
「ディラ!そこを捨てて逃げろ!これは命令だ!」
「そんなっ!魔王様の……」
「いいから逃げろっ!」
ディラは悔しそうな声をあげると、マカワと共に退却を始める。
「鈴、優香、ディラ達の退却ルートを確保!」
2人は返事をすると、作戦へと移り始める。
さて……………
「さぁ!すべてを巻き込みなさいっ!」
「転移!」
.....................私たち三人は、予定通りマカワとディラの元へと飛んだ。
え?苦しそうにしてたって?演技演技。
あとは……どう出るかだな……




