神との戦い2
「ほぉ……随分と偉そうだね」
暗い色をした髪の色の神と対峙する。
「私だって伊達にTRPGしてきてないからね。負けるはずがないじゃん!」
私はそう言いながら、初級呪文を撃ち込む。
「……【ライトニング】」
しかし相手も神。この程度の攻撃は簡単によけられるようだ。
「んーとさぁ、なんか君随分と強くない? 神になれるかもよ? ま、そんなことさせないけどね。【ダークホースブリザードドラゴン】よ、おいで! TRPPだかなんだか知らないけど……」
「TRPGだよ! ティーアールピージー! テーブルトークロールプレイングゲーム!!」
「長いって言ってんの!」
その間に魔法が完全に完成したのだろう。どこからか全長30mをはるかに超えるドラゴンが飛んで来た。
「デカイなぁー」
「えぇぇぇ!ダークホースブリザードドラゴン!?カリンさ……って、カリンさんそこびっくりするとこっ」
ルミドールがツッコミをいれる。
私達2人はドラゴンのなぎ払いをジャンプで躱し、カウンターに魔法を数発撃ち込む。
しかし、ドラゴンはびくともしない。
「かったいなぁ……よし、決めた!ルミドール、数秒だけ押さえて!」
「は、はい!?」
カリンはドラゴンの右前脚を狙いに決めた。その考えに気がついたその神……闇の神はそれを阻止しようとする。しかし、ルミドールの魔法のせいでうまく動けない。
「あぁもう! うざったい! この野郎! 神には次元を超えた存在しかダメージを与えられないが……視界が見えなくなるんだよっ!」
「きゃぁぁぁ!」
ルミドールは殴られ、大きく吹き飛ばされる……が。
「危ない!【蜘蛛糸】」
しっかり私がカバーする。まだ戦いは始まったばかりだ。
◇◇◇◇◇
その頃10mほどさきでは物凄い戦闘が繰り広げられていた。
「くっそ……邪神、これで死ね!【ダブルウィング】」
「うーん、今僕が死んだらカリン達しんじゃうでしょーだからイヤー」
「フンっすきだらけよ【アクア・ラグナ】」
大量の水が邪神を襲う。
……が、そんなものは魔法で打ち消してしまう。
「何故彼奴らに異様に執着を示す!? 邪神、なんのためだ!」
火の神は言う。それを邪神は軽く返す。
「今はカリン達に恩を売っておくんだよ。目指すのは……そう! 僕自身の復活さ! 【黒雲母】」
邪神が軽くそう言っただけで、周りの神は全員が恐怖した。
その瞬間世界中の火は消え、風は止んだ。波は微かな塩の匂いを置いて消えた。
鳥は黙り、魚は止まった。全てが、この世の全てが止まった。
周りにいた神たちは一斉にそこから飛び退き、邪神を見た。
先ほどまでの表情と一変し、眼は紅く輝いていた。
殺気がウヨウヨと蠢き、獲物を探す。
そして最後にこう言った。
「楽しませてくれよ」
神達は己達が何を呼び出してしまったのか知った。もう遅いが。
◇◇◇◇◇
またまたその頃、飛ばされた5人は光の神と対峙していた。
光の剣の攻撃をピサロは避けて、躱す。その隙にタコッティーヌ3世が剣を差し込む。後ろからは魔法使いが援護をしている。
しかし、その表情は何処か苦しそうだ。
「どうした。もっとかかって来い」
そう言って光の神は、剣士2人を吹き飛ばす。
剣士二人の奥には、紙装甲の魔法系職業達がいる。
そしてピンチ……と思われたその時、神の顔面に高速のストレートが飛んでくる。
神はそれを紙一重で躱すが、風圧で髪が抜け、飛んでいく。
「な、なんだ……!?」
神の目の前には神官の姿をした女、鈴の姿があった。拳を握りしめ、彼女はこう言った。
「私達を倒せると思った? バカじゃない? この私がいる限り、そんなことはあり得ないわ」
……と。




