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魔王出陣!

勇者が撤退してから二時間が経った。傷を癒しているのだろう。私達は城の破損部分を直したり、怪我人に回復呪文をかけたりと、忙しい時間だった。空はもう漆黒の帳が落とされていて、夜に紛れて攻めるのにちょうどいい。月も出ていないし。


「オリジナルスペル......魔力拡大サーチ」


しかしこんな時のためにと思って作って置いたオリジナルスペル、サーチを使用する。敵が半径二キロ圏内に入ると知らせてくれるのだ。これを大広間の特殊な水晶にかける。すると警報機に早変わりである。


「ふぅ…………今回の戦いでこちらの損害は僅か5000。そのどれもが城に元々ついていたゴーレムと、召喚魔法で召喚されたミノタウロスだよ」


ルークはそう言ってくる。敵の損害は500万と6000。

しかし、こちらは重要な戦力、スミレを失ってしまっているのだ。

全員がしばしの休息に浸っている時、大きな音がした。何を言おう、サーチの魔法の効果である。ということは、二キロ圏内に敵が侵入したということだ。


「斥候隊は敵の数を!私が出ます!ちょっと力の差を見せつけてやる!」

「えぇ!?魔王様が出撃するんですか!?せめても護衛を......マカワ!ヂィラ!」


ラクラが心配そうに話しかけてくる。まぁ……あの2人が護衛ならいっか。


「「魔王様、御前に!」」


すぐさま2人が飛んで来る。速い。チーターのようだ。


「2人とも、出るぞ!!戦場を盛り上げるぞー!!」

「「はっ」」


敵の数が何人くらいか。大体予想を立てていた時に、斥候隊が報告をしてきた。


「敵の数、およそ3000万!勝負に出る気です!」

「三千万......人殺しは絶対にしたくなかったけど......仕方が無い......か」


特に日本人だからか、今は正当防衛であったとしても、したくなかった。

しかし、今はそんなことを言ってしまってしまえば、負けてしまう。

意を決して門から出撃するのであった。


「にしても魔王様......この数は凄いですね」

「............こりゃ凄い。もう迫り来るモンスターじゃねぇか」


マカワとヂィラが口々にそう言う。

二人の感想は表現にぴったりだと思う。


「さぁて……やりますよ?ではお先に失礼して......レッドファイアードラゴン!」


マカワが召喚呪文を唱える。すると懐かしい闇の神が使用していたダークドラゴンと同じほどの(約三十m)の大きさのドラゴンが出現した。マカワはそれに乗って空高くへと舞い上がって行く。


「では俺もいかせて頂きます。まずはぁ……スキル発動!断撃!」


そう言ってヂィラは2mもある大剣を地面に叩きつける。するとそこを中心に亀裂が広がり、大穴を開けて行く。空を見れば、レッドファイアードラゴンに乗っているマカワは、ドラゴンブレスを使用させながら、自分も炎熱系統の呪文を使っている。

奥には久しぶりに見るドラゴン形態のリルファイまでいる。大怪獣の進撃だ……


「じゃぁわたしも……まずはこの魔法……ライトニングスパークダブルス!」


黄金の光が光の早さを超えて敵を貫いていく。その一撃だけで勇者軍の損害は何と約2万。

そしてカリンは次の魔法を完成させていく。カリンの瞳には、優香とスミレの姿が写っていた。

カリンはやっぱり強い!

次のシリーズは学園ものでもいいかな{笑)

題名は「小学生六人は、異世界ファンタジー学園で騒がしすぎる毎日を送っていました」(笑)

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