プロフィールと転送 ◯
授業終了のチャイムがなり終わり、小学校には弾んだ声が響き渡る。
ボールを持って遊びに行くグループ。他のクラスの友達に会いに行く人。
そんな小学生がいる中、クラスではいつものような声がかかっていた
「おーい、TRPGやるおぉぉぉー」
「はーい」
「ちょ、ちょいまち!」
「遅いなぁ」
「LV上げ~」
「早く早くーーーー」
TRPG,それはRPGの原点だとも言えよう。
用意するものは鉛筆と消しゴム、そして冒険する心だ!
TRPGとはプレイヤーと言われる参加者たちが、ゲームマスターと言われる者(司会)と共に、物語を作り上げてゆくゲームなのだ‼
と、こんなことをしているのはこの学校でもこの小学6年生だけ……である。
みんなが普通するはずもないこんなことをしているものたちは全員変人。
まずはゲームマスターの僕、「有田 浩介」
僕はただTRPGをするだけでは飽き足らずTRPG自体を1から作り上げたのである!
ちなみに性別は男子、ゲームマスターだがプレイヤーとしてもしている。使用キャラは女でなまえは「カリン・イース」である。カリンの髪の色は黄色……なのだがTRPG後半では銀色になっているなどいろいろ不明だ。ちなみに髪は結構長め。腰辺りまであるのではないのだろうか。キャラクターの顔はキリッと整った白。ヨーロッパの方の顔立ちだ。
次にバスケット好きの男子「京」
歴オタ、アニメオタ、ネトオタという、見事な3冠を獲得している。
使用キャラは男子で名前が「ピサロ・グヴィルド」である。キャラクターの髪は茶色で顔は少し丸いちょっと潰れた大福型。
つぎに「紫月」
この人は女子で、絵がかなり上手い。あとは飛び膝蹴りと回し蹴りとパンチが強力。
使用キャラは女で名前は「鈴」キャラクターの髪はカリンと同じ黄色。しかし髪はそこまで長くなく、肩下辺りだろうか。
顔は日本人の平均的な形。変なことを言うと拳が飛んできます。
次は最も個性的人物「ハヤト」
こいつは滑舌が悪すぎて何が言いたいかわからない。はいがしゃいに聞こえてしまうくらいに滑舌が悪い。あとは重度の中二病患者である使用キャラは男で「ナト」キャラクターの髪は真っ黒で超ガリガリ。本人ももやしみたい。彼の字は超がつくほど汚く、【古代ハヤト文字】と言われている。悲しいことにTRPG仲間は解読できる。
次はこの中で最も高身長である「ふみか」
特徴としては急に背中を叩いてくる(痛い)男子ではありません……だよね?
使用キャラは女で名前は「アル」キャラクターは赤い髪をしておりメンバーの中では一番チャラい。……けど女子。ちょっとノリがよすぎて困ります……
最後にこの中で最も運動ができる男子、「こうき」
いっつもハイテンション。足の早さは折り紙付きである。
使用キャラは男で「タコッチィーノ3世」キャラクターの髪は縦巻きロールで黒色の髪。本人の描いた絵は爆笑の一言。⬇実際の絵
これが一覧である。
で、今日は7/7日。TRPGを始める前に、雑談が始まる。
「ねぇ浩介って、短冊に何書いた?」
「えっとねぇ、TRPGの世界に行く……かな」
「ププププ」
「わ、笑うなぁ! じゃあお前は?」
「お前と同じ」
「わたしもー」
「ふっおれもおな……」
「黙ろう廚二君」
「ってことは全員同じかかー」
「すごいねぇー」
……全員が揃うなんてすごいなぁ。
で、今日もTRPGが終わり、家に帰る。
そして僕は寝た。
気がつくと朝日が差し込んでいた。
(ん? ……学校……が、学校遅刻する! ヤバイ!)
そう思って立ち上がった瞬間……
見てしまったのだ。
そこは自分の部屋なんかじゃなかった。
ここは気がつけばここは広〜い平原。
そして……
寝ている5人のTRPGプレイヤーたちがいたのだ!
(どうなって……うわぁ!?)
自分の姿をみるとそこには……
(なんで……だよ)
みてしまったのである。
「なんでカリンと同じ格好してるんだよ!!」
平原に一人の声が響いた。