整理整頓
ご都合主義な説明回です、改良の余地があれば言って頂けると嬉しいでござる
俺が、なんとかこの町の住民に聞いてみたところ。
この町はラスタという、種族間の差別がない、クレイア共和国に位置する小さな町だ。
ほかの町村や国の人々は、異種族に敵対意識を持っているらしく、このような町はとても珍しいらしい。
まあ、自分とは違う見た目のやつを差別するのは、元の世界の歴史が物語っているし仕方ない。
次に、金だ。
これはGで表記され、1Gが鉄貨一枚、10Gが銅貨一枚、100Gが銀貨一枚、1000Gが金貨一枚、10000Gが白銀貨一枚となっていて、貨幣制度がちゃんと成り立っているようである。
税金は高校生の俺にはよくわからないが、稼いだ時に自動的に引かれるらしい。
我が身一つの俺が町で野宿していても、税金払えよホームレスがと言われる心配はない。
最後にこの世界の常識的なこと。
これはほぼ日本と同じである。
シャワーはないが風呂はあり、殺人は犯罪者でない限り晴れて此方が犯罪者になり、服を着なければ捕まり、作法も礼儀もマナーもほとんど同じだ、と思う。
違うのは、ギルドやクエストがあり、魔物や盗賊、ダンジョンもあり、傭兵や騎士も当然のように存在しているということ。
わかりやすいぐらい、それぞれゲームそのものみたいな仕様です、本当にありがとうございました。
まあ、あの黒魔術の本も、俺の世界に住むやつ向けのようになっていたし、快適な生活を提供するよう頑張ったのだろう。
ていうか、そもそも俺レベルの者にわからなければ、色々成り立たないし。
少しご都合主義っぽいが、俺は納得する。後々慣れていけばいい。
そこそこ識字率はいいみたいだが。
以上、俺が町な女の子たちに積極的に聞きにいった結果の知識である。
その際蹴られたり罵られたり悲鳴を上げられたりしたのは目をつむろう。
皆が皆、元の世界にいた女とは比べものにならないほどの美少女美女だったので、アクくん全然傷ついてない。うん、大丈夫……。
兎に角だ。
俺には頼れる人なんて当然いないし、このままでは飢え死にしてしまう。
とりあえずはGを稼いで宿屋をとろう。
そして俺みたいな正体不明のようなやつがGを稼ぐには、ギルドでクエストを受けて依頼を達成するほかない。
少々不安は残るが、まずはギルドに向かおう。
「へい、そこの美しいお嬢さん! ギルドってどこにあるかな!?」